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2022年新年のご挨拶

 

 皆さんにおかれましては、清々しい新たな年をお迎えのことと思います。

 

 当NPO法人「首都圏地盤解析ネットワーク」も3度目の年始を迎えています。

 

《富士山を見よう♪#富士山便り》新春の富士山

 戸田の研究室では元旦から美しい富士山が見られました.

 

 昨年もいろいろな出来事がありましたが、特に、イギリスのグラスゴーで開催されていたCOP26(国連気候変動枠組み条約締約国会議)は2021年11月13日,「グラスゴー気候合意」を採択して終了しました.産業革命からの気温上昇を1.5℃(今世紀末で)に抑える努力を追求するというものです.ただしすでに産業革命の時代から今日までに1.05℃上昇しているので,非常に厳しい目標です。この目標を達成するためには,今世紀半ばまでに二酸化炭素を主とする温室効果ガス排出量を実質ゼロにする必要があるのです.誰が見ても大変な目標ですが実効性のある対策を具体的にとっていかなければなりません。

 そうした中で、12月10日-11日に米国史上最大級とされる大規模な竜巻が次々と発生し、実に衝撃的な被害を米国中西部~南部の各地にもたらしました。スーパーセルとよばれる巨大な積乱雲が南西から北東に向かって進み、9つの州にわたり50を超す竜巻が発生したとされています。その背景には、米国南部がこの時期としては非常に高温となっていて、そこに寒冷前線が通過したことが要因となっているようです。このような現象の早急な解明が待たれるところです。

 

 昨年は熱海市伊豆山において発生した土石流災害も衝撃的なものでした。ここでは、住家の密集した地区の直ぐ背後にあった盛土が崩壊し、高所から土石流となって下流を襲うというものでした。崩壊した盛土の仕方そのものに違法性があったのではないかと問題になっています。 

 私たちは地盤の解明という時、盛土を含めない傾向がありますが、盛土も最新の地層であるという認識が必要です。違法な盛土はもってのほかですが、全国の宅地造成地には多数の盛土個所があるので、改めてその安全性や安全対策を見直していく必要があると思います。

 

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トロピカルビーチの汀線付近に並ぶ2筋の軽石列の写真
トロピカルビーチの漂着軽石 撮影提供:千村次生

 話題になったことの一つに、8月に福徳岡ノ場の海底火山の大噴火があります。この噴火に由来する軽石の漂流が話題になりました。このホームページにおいても現地における軽石の漂着状況についての詳細な記録を掲載してきました(追跡!漂流軽石)。これだけの漂着軽石は極めてまれなことであり、大変貴重な記録だと思います。軽石や火山活動そのものについて、一般には負のイメージでとらえられる傾向にありますが、そもそも日本列島のかなりの部分が火山活動によって形成されていること、南九州のシラス台地に代表されるように、多くの人々が軽石の上で生活していること、その軽石も資源として様々な用途に用いられていることです。学校教育における教材にも活用していただきたいと思います。

 

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 今年も様々な話題が出てくると思いますが、当法人としても必ずしも首都圏の地盤に限定せずに、広い目で地盤や災害や環境に関わりのある諸問題について情報を発信していきたいと考えております。新型コロナウイルスの感染状況は、オミクロン株の市中感染がはっきり広がりはじめ、沖縄では米軍からの感染もあって急増するなど、非常に心配です。引き続き十分に対策をとりつつ、3回目のワクチン接種も急ぐ必要があります。英国や米国のようにならないことを希望します。 

 皆さんからのご意見を歓迎します。