過去の最新情報


2024.3.11更新 東北地方太平洋沖地震から13年《今日は何があった日?#東北地方太平洋沖地震》

 

 今日は何があった日 言うまでもなく東日本大震災が起こった2011年3月11日です.

 皆さんもともに,東日本大震災で何が起こったのか,思い起こし,そこから今何をしなければならないか,について考えてみませんか.

今日は何があった日?>3月11日は2011(平成23)年東北地方太平洋沖地震 東日本大震災があった日

 

 今年の1月1日には能登半島地震が起こりました. 

 主に能登半島における被害は甚大なものでした.家屋の倒壊は視覚的に最も目立ったものでしたが,インフラへの甚大な被害がもたらされ,一部は道路網が途絶え,陸の孤島と化すなどが問題になりました. 

 地震の発生から2カ月が過ぎてもまだまだ多くの問題が残り,生活に直結するインフラへの甚大な被害はまだ重くのしかかったままである.朝日新聞(2月16日)によると,地震の発生から1カ月半の時点で奥能登の4市町,輪島,珠洲,能登,穴水では,今も約2万戸で断水が続き,輪島市では市内の水道管は全長約600km, 下水管は約170㎞で,ほぼ全域の約1万戸が断水しているという.支援についても道路網が復旧せず,自治体間の支援やボランティアの支援も遅れがち.漁港も隆起などのため漁船を出すことができない.建物の倒壊も目立った.珠洲市では4割超が全壊.国土交通省は近く検討に入るという.

 

地震と津波

 震源断層は日本海東縁断層帯,佐渡の南方から能登半島先端部に伸びる100kmを超す長大な海底活断層であったが,政府の地震調査委員会による詳しい検討,長期評価は終わっていなかった.その結果,気象庁の発表はこの断層帯には触れていなかった.この地震による活断層の動き,地形への影響(隆起や沈降)等の調査結果が待たれる.

 

産総研の調査

 産業技術総合研究所による海底の詳細な調査は長く行われており,日本海東縁の活断層帯について図にも示されていた(岡村行信(2019)日本海における活断層の分布と今後の課題.地震第2輯,71 巻,185-199頁 DOI: 10.4294/zisin.2017-21 https://www.jstage.jst.go.jp/article/zisin/71/0/71_185/_pdf).

 

液状化現象による地盤への影響

 能登半島地震による液状化現象については,広域にわたり地盤に大きな影響を与えた.その詳しい調査はこれからである.

 日本海東縁で発生した,1964年新潟地震,1983年日本海中部地震,1993年北海道南西沖地震では,いずれも詳細な液状化調査が行われた.液状化現象の解明の歩みを示すものでもある.いずれも日本海東縁断層帯の活動であった.

 

今日は何があった日?>5月26日は1983(昭和58)年日本海中部地震があった日

今日は何があった日?>7月12日は1993(平成5)年北海道南西沖地震があった日

遠藤邦彦・須貝俊彦・隅田まり・石綿しげ子・近藤玲介・杉中佑輔・鈴木正章・中尾有利子・野口真利江・関本勝久・中山俊雄(2023)武蔵野台地におけるボーリング試料に基づく中・後期更新世の地質層序と古環境―基準ボーリングコアの設定を中心に―. 日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」,(58),153-183.

 

GaNT会員が多く執筆に加わった「武蔵野台地におけるボーリング試料に基づく中・後期更新世の地質層序と古環境―基準ボーリングコアの設定を中心に―」が日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」にて発表されました.是非ダウンロードしてお読みください.後編にあたる論文も鋭意執筆中です.

 


2024.3.2更新 千葉県東方沖に地震活動ついて《最新情報》

 

 2月末から、千葉県東方沖で地震活動が続いています。

 マグニチュードはM=5, 震度は4~5までに及んでいます。

 衛星を使って地殻変動の観測をしている国土地理院により、陸側のプレートと海側のプレートの境界がゆっくりとずれ動く「スロースリップ」が起きているとみられます。

 

 千葉県東方沖では先月27日から地震が相次いでいて、例えば、マグニチュード5.2の地震が発生し、千葉県と埼玉県で震度4の揺れを観測しています。

 房総半島では先月26日ごろからふだんとは異なる変化が起きていたことがわかりました。この地殻変動をもとに分析した結果、千葉県東方沖では陸側のプレートと海側のプレートの境界がゆっくりずれ動く「スロースリップ」が起きているとみられ、ずれ動いた量は最大でおよそ2cmと推定されています。

 

 地震は一宮町や夷隅町などの陸上から、東方沖で発生、千葉県から埼玉県で震度4までが観測されています。

 

 千葉県東方沖では1996年から2018年にかけて「スロースリップ」が6回観測されていて、同じ時期に地震活動が活発になっています。 過去の「スロースリップ」は2週間程度続いていたことから、国土地理院は今後も注意深く監視するとしています。

2024.2.5更新 GaNT研究ノート4を公開しました。 《研究・調査#研究ノート》

 

鈴木正章・遠藤邦彦:東京都文京区の本郷台地で認められた中期更新世テフラ群

2024.2.16更新 2023年日本第四紀学会 学会賞・学術賞記念講演会のお知らせ

期日:2024年2月17日(土)9:30~12:30

参加方法:Zoomによるオンライン講演会,無料(非会員の方でも参加できます)

申し込み方法: 以下のリンクにある申込みフォームから,2月16日(金)までに事前登録を行ってください。登録後,ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。

https://us06web.zoom.us/meeting/register/tZErde6prz8rHNC6mwFROmGG-uoVaMjET_Vv

 

プログラム:

9:30~9:35 開会挨拶

9:35~10:25 学会賞受賞講演 兵頭政幸会員「数十~数百年スケールの地磁気逆転・気候層序」

10:25~10:35 休憩

10:35~11:25 学術賞受賞講演 池原実会員「南大洋の古海洋変動研究の成果と展望」

11:25~11:35 休憩

11:35~12:25 学術賞受賞講演 堀和明会員「完新世における沖積平野の地形発達と堆積システムの変化」

12:25~12:30 閉会挨拶 (行事委員会)

 

2024.1.17更新 《今日は何があった日?阪神淡路大震災》 1月17日は1995(平成7)年兵庫県南部地震 阪神淡路大震災があった日

 

2024.2.16更新 2023年日本第四紀学会 学会賞・学術賞記念講演会のお知らせ

期日:2024年2月17日(土)9:30~12:30

参加方法:Zoomによるオンライン講演会,無料(非会員の方でも参加できます)

申し込み方法: 以下のリンクにある申込みフォームから,2月16日(金)までに事前登録を行ってください。登録後,ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。

https://us06web.zoom.us/meeting/register/tZErde6prz8rHNC6mwFROmGG-uoVaMjET_Vv

 

プログラム:

9:30~9:35 開会挨拶

9:35~10:25 学会賞受賞講演 兵頭政幸会員「数十~数百年スケールの地磁気逆転・気候層序」

10:25~10:35 休憩

10:35~11:25 学術賞受賞講演 池原実会員「南大洋の古海洋変動研究の成果と展望」

11:25~11:35 休憩

11:35~12:25 学術賞受賞講演 堀和明会員「完新世における沖積平野の地形発達と堆積システムの変化」

12:25~12:30 閉会挨拶 (行事委員会)

 

2024.1.16更新 緊急報告会「令和6年能登半島地震の概要とメカニズム」が開催されます。

(日時)2024 年1月 19 日(金曜日) 17時30分から19時

 平田 直(防災学術連携体幹事、東京大学名誉教授)「令和6年(2024年)能登半島地震の概要」

 西村卓也(京都大学、災研究所地震災害研究センター教授)「地殻変動データ等からみた令和6年能登半島地震と発生メカニズム」

 

(開催)オンライン、参加費無料

Zoom Webinar(定員に達したため受付終了)

Youtube(一般公開、申込不要)接続先は、1月16日(火)に防災学術連携体のWebsiteに掲載

  防災学術連携体 能登半島地震特設サイト https://janet-dr.com/050_saigaiji/2024/050_240101_notohantou.html

 

(問合せ先):一般社団法人 防災学術連携体 小野口 

  info@janet-dr.com

  janet.disaster.reduction@gmail.com

  電話 03-3830-0188

  ファクス 03-5876-8463

 

 

 

2024.1.1更新 本日16時ごろ、最大震度7、マグニチュード7.6 という大きな地震が能登半島で発生。 津波災害に注意が向けられましたが、地震動自体による被害も甚大のようだ。ビルの倒壊もあったらしい。

 

気象庁会見 今回の地震「令和6年能登半島地震」と命名

気象庁>報道発表資料>「令和6年能登半島地震」について(第3報)

 

24.1.2追加

1日たって、被害の状況がかなりわかってきました。

輪島市、珠洲市を始め、多数の家屋か倒壊したようです。ビルの倒壊もありますが、報道を見ると木造2階建て家屋の1階部分がつぶれて倒壊するケースがかなり見られます。なぜこの地震が発生したのかについてもデータが出始めました。

 

MRO北陸放送

【上空映像】津波に飲まれた地区があらわに 一夜明けヘリコプターからの空撮映像 石川・能登地方で震度7 配信日時:1/2(火) 09:33