******* 最新情報 *******

2024.3.18更新 GaNT研究ノート4-2のニュース・論文紹介を公開しました。 《研究・調査#研究ノート》

 

 ニュース 会報No.4-2,講演.p.16-17

 論文紹介 日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」.p.18-19

 ニュース 地図中心への執筆.p.20


2024.3.11更新 東北地方太平洋沖地震から13年《今日は何があった日?#東北地方太平洋沖地震》

 

 今日は何があった日 言うまでもなく東日本大震災が起こった2011年3月11日です.

 皆さんもともに,東日本大震災で何が起こったのか,思い起こし,そこから今何をしなければならないか,について考えてみませんか.

今日は何があった日?>3月11日は2011(平成23)年東北地方太平洋沖地震 東日本大震災があった日

 

 今年の1月1日には能登半島地震が起こりました. 

 主に能登半島における被害は甚大なものでした.家屋の倒壊は視覚的に最も目立ったものでしたが,インフラへの甚大な被害がもたらされ,一部は道路網が途絶え,陸の孤島と化すなどが問題になりました. 

 地震の発生から2カ月が過ぎてもまだまだ多くの問題が残り,生活に直結するインフラへの甚大な被害はまだ重くのしかかったままである.朝日新聞(2月16日)によると,地震の発生から1カ月半の時点で奥能登の4市町,輪島,珠洲,能登,穴水では,今も約2万戸で断水が続き,輪島市では市内の水道管は全長約600km, 下水管は約170㎞で,ほぼ全域の約1万戸が断水しているという.支援についても道路網が復旧せず,自治体間の支援やボランティアの支援も遅れがち.漁港も隆起などのため漁船を出すことができない.建物の倒壊も目立った.珠洲市では4割超が全壊.国土交通省は近く検討に入るという.

 

地震と津波

 震源断層は日本海東縁断層帯,佐渡の南方から能登半島先端部に伸びる100kmを超す長大な海底活断層であったが,政府の地震調査委員会による詳しい検討,長期評価は終わっていなかった.その結果,気象庁の発表はこの断層帯には触れていなかった.この地震による活断層の動き,地形への影響(隆起や沈降)等の調査結果が待たれる.

 

産総研の調査

 産業技術総合研究所による海底の詳細な調査は長く行われており,日本海東縁の活断層帯について図にも示されていた(岡村行信(2019)日本海における活断層の分布と今後の課題.地震第2輯,71 巻,185-199頁 DOI: 10.4294/zisin.2017-21 https://www.jstage.jst.go.jp/article/zisin/71/0/71_185/_pdf).

 

液状化現象による地盤への影響

 能登半島地震による液状化現象については,広域にわたり地盤に大きな影響を与えた.その詳しい調査はこれからである.

 日本海東縁で発生した,1964年新潟地震,1983年日本海中部地震,1993年北海道南西沖地震では,いずれも詳細な液状化調査が行われた.液状化現象の解明の歩みを示すものでもある.いずれも日本海東縁断層帯の活動であった.

 

今日は何があった日?>5月26日は1983(昭和58)年日本海中部地震があった日

今日は何があった日?>7月12日は1993(平成5)年北海道南西沖地震があった日



2024.3.2更新 千葉県東方沖に地震活動ついて《最新情報》

 

 2月末から、千葉県東方沖で地震活動が続いています。

 マグニチュードはM=5, 震度は4~5までに及んでいます。

 衛星を使って地殻変動の観測をしている国土地理院により、陸側のプレートと海側のプレートの境界がゆっくりとずれ動く「スロースリップ」が起きているとみられます。

 

 千葉県東方沖では先月27日から地震が相次いでいて、例えば、マグニチュード5.2の地震が発生し、千葉県と埼玉県で震度4の揺れを観測しています。

 房総半島では先月26日ごろからふだんとは異なる変化が起きていたことがわかりました。この地殻変動をもとに分析した結果、千葉県東方沖では陸側のプレートと海側のプレートの境界がゆっくりずれ動く「スロースリップ」が起きているとみられ、ずれ動いた量は最大でおよそ2cmと推定されています。

 

 地震は一宮町や夷隅町などの陸上から、東方沖で発生、千葉県から埼玉県で震度4までが観測されています。

 

 千葉県東方沖では1996年から2018年にかけて「スロースリップ」が6回観測されていて、同じ時期に地震活動が活発になっています。 過去の「スロースリップ」は2週間程度続いていたことから、国土地理院は今後も注意深く監視するとしています。

2024.2.5更新 GaNT研究ノート4を公開しました。 《研究・調査#研究ノート》

 

鈴木正章・遠藤邦彦:東京都文京区の本郷台地で認められた中期更新世テフラ群

お知らせ

遠藤邦彦・須貝俊彦・隅田まり・石綿しげ子・近藤玲介・杉中佑輔・鈴木正章・中尾有利子・野口真利江・関本勝久・中山俊雄(2023)武蔵野台地におけるボーリング試料に基づく中・後期更新世の地質層序と古環境―基準ボーリングコアの設定を中心に―. 日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」,(58),153-183.

 

GaNT会員が多く執筆に加わった「武蔵野台地におけるボーリング試料に基づく中・後期更新世の地質層序と古環境―基準ボーリングコアの設定を中心に―」が日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」にて発表されました.是非ダウンロードしてお読みください.後編にあたる論文も鋭意執筆中です.

 

ダウンロード
遠藤ほか(2023)のPDFファイル
遠藤ほか2023ボーリング試料地質層序_圧縮.pdf
PDFファイル 2.7 MB

おすすめ

首都圏の地盤について、最新の研究成果を交えて解説します。

台風をはじめとする豪雨災害などについて解説します。

〇〇年前の今日は何があった日なのかを探ります。

自宅や外出先から撮影した日本一高い富士山の写真をみんなで共有しましょう。