最新情報


2020.3.18 防災学術連携シンポ「低頻度巨大災害を考える」ネット中継!

 日本学術会議公開シンポジウム/第9回防災学術連携シンポジウム「低頻度巨大災害を考える」の発表がネット中継により公開されます。

 最近、「予想を上回る」「想定外」の巨大災害が発生しています。第1部は理学系の専門家による台風、竜巻、津波、地震、噴火などの解説。第2部は工学系、人文・社会科学系の専門家による社会への影響や取り組みについての発表。最後に今後の方向性について議論される予定です。

 プログラム、アクセス先など、詳細は 「防災学術連携体」のサイトでご覧ください。

 

日本学術会議公開シンポジウム/第9回防災学術連携シンポジウム「低頻度巨大災害を考える」

日時:3月18日(水)12:30~17:30

会場:日本学術会議講堂からインターネット中継

主催:日本学術会議 防災減災学術連携委員会、土木工学・建築学委員会 低頻度巨大災害分科会、防災学術連携体(58学会)

2020.2.6 夕暮れの富士山

今日は風が強く、黄色みがかっていました。

富士山がよく見えるので、雲の動きを観察できるかおよそ10分ごとに撮影してみました。

この日は戸田市では、

 

日没(太陽の上端が地平線に隠れる)17:14

市民薄明(灯火なしで屋外活動ができる)終わり17:40

航海薄明(1〜2等星が見える、地平線・水平線が識別できる)終わり18:11

天文薄明(6等星まで見える、空が星あかりより明るい)終わり18:41

 

でした。思ったより暗くなってからも富士山が見えました。


2020.1.12 タール火山について

 1月12日午後に噴火したフィリピン・ルソン島にあるタール火山。

この火山はこれまでに何度も噴火を繰り返しており、そのうち1965年の噴火については下記論文にまとめられています。

 

中村一明(1966)タール火山1965年の岩漿性水蒸気爆発.地学雑誌75

 

 このタール火山はフィリピンの首都マニラから60km程しか離れておらず、東京都心部から箱根火山までの距離とさほど変わりありません。

 

 こうした火山の噴火様式や被害状況などを調べることは、首都圏近郊に位置する火山が噴火した際の防災を考える上で非常に重要であります。

 

そこで、タール火山噴火について情報を共有しませんか?

 もちろん、今回の噴火のみならず、1965年噴火など過去の噴火の情報も勿論OK。

私達と一緒に過去と今を比べてみませんか?


2020.1.4 新年の御挨拶

写真 戸田公園付近から見た夕焼けの富士山.
写真 戸田公園付近から見た夕焼けの富士山.

新年にあたって

 新年にあたり,皆さんにNPO法人首都圏地盤解析ネットワークからのご挨拶を申し上げます.

 当NPO法人は設立から約8カ月を迎えます.この間には主に,ホームページでの情報発信を進めてきました.一般の方にもわかりやすくをモットーに,RCマップなどの図を用いて説明するなどの工夫をしながら武蔵野台地の地形の紹介等を進めました.昨年10月には台風19号などの極めて広域にわたる豪雨災害が発生しました.従来の予想を超えた豪雨や強風に対して,まだまだ脆弱なことも露呈されました.地球規模での気候変動が進行し,今後ますます気候の激甚化が進むであろうという中で,こうした災害の起こり方や対応の仕方をより長い時間軸の中でとらえなおすことが問われていると思います.台風19号をはじめとする連続台風に際しては,気候・気象学的な側面からの検討をトピックス欄に掲載しました.さらに避難行動などにも関連して洪水ハザードマップの重要性が指摘されました.特に多摩川洪水に関連して,洪水に関わる地形の検討が足りないと感じましたので,多摩川に沿う地形についての解説を数回に分けて進めています.今後のハザードマップの作成にも役立つようにとの考えから,一般向けよりもやや専門的な研究者・技術者向けになっている面もあります.今後も,なかなか難しいのですが,できるだけわかりやすくを追求していくつもりでおります.

 

 またいささか情報発信が一方通行になっている側面も気になっております.いろいろなご意見をいただいて改善していきたいと思いますので,ご意見をお寄せください.

写真 戸田公園付近から見た夕焼けの富士山. 丹沢山地は富士山の左右手前,その左に箱根山がある
写真 戸田公園付近から見た夕焼けの富士山. 丹沢山地は富士山の左右手前,その左に箱根山がある

 この写真は埼京線戸田公園駅(埼玉県最南部)の近くの建物の10階から撮影した夕焼けの富士山です.この付近から富士山までは約100㎞の距離があります.富士山の南側には肩が付いてますが,標高2700mの宝永山(このすぐ脇から1707年の宝永噴火が発生)です.丹沢山地の大山は富士山のやや左手の方角です.その南側にはほかに高い山はないので,富士山の左側の供え餅のようになだらかなスカイラインは一部雲が重なっていますが,大山(1250m)が縁にある丹沢山地(1000~1700m)と標高1000~1500mの箱根山が重なって見えているのでしょう.富士山の右側には丹沢山地・御坂山地と関東山地の稜線が連なっています.

 首都圏を取り巻くこれらの山地に,台風19号では大量の雨がもたらされ,流下河川を通じて首都圏に様々な災害をもたらしました.富士山の流域としては,北麓は桂川や道志川など相模川水系に属しており,東麓では御殿場市の北側は酒匂川を通じて足柄平野に流下します.

 

 因みに,私の研究室は現在この10階に引っ越しの最中です.

図1 埼玉県最南部から富士山方向を望む3DのRCマップ(杉中氏作成.縦スケールを10倍,標高10m未満は1m、10m以上は10mごとに色付けしている).ピンク色の等高線は,大宮台地では10m,武蔵野台地の中央で100m,同台地の付け根の青梅付近で200mを示す.
図1 埼玉県最南部から富士山方向を望む3DのRCマップ(杉中氏作成.縦スケールを10倍,標高10m未満は1m、10m以上は10mごとに色付けしている).ピンク色の等高線は,大宮台地では10m,武蔵野台地の中央で100m,同台地の付け根の青梅付近で200mを示す.

 上の写真とほぼ同じアングルで,RCマップを作成してもらいましたので、比較してご覧ください.縦を10倍にするとかなり巨大に見えますが富士山に降った雨(や雪)の多くは上記のように首都圏に至ります.仮に富士山が噴火すればその影響は主に東方~北東方に及ぶと考えられています.

 

図2  台風19号に伴う総降水量[㎜,48時間](10月13日01時まで)の10月平均降水量に対する比率〔山川:東日本大規模水害を引き起こした台風2019年19号,本ホームページ〕
図2  台風19号に伴う総降水量[㎜,48時間](10月13日01時まで)の10月平均降水量に対する比率〔山川:東日本大規模水害を引き起こした台風2019年19号,本ホームページ〕

 富士山の手前には最高峰は1600mを超える丹沢山地,御坂山地があり,さらに写真の右側は関東山地で,2000mを超す山々が連なり広域を占めています.昨年の台風19号はこれらの山々が連なる丹沢山地や関東山地に集中的な豪雨をもたらしました(本ホームページのトピックス,台風19号:山川修治を参照).図2はその記事にあるもので,広い関東山地に降った雨は,東は多摩川,荒川,神流川などに,西は主に千曲川に排水され,それぞれ災害を引き起こしています.図2は10月13日01時までの総降水量の平年に対する比ですが,関東山地では最大4~4.5倍に達しています(紺色).台風19号は12~13日には主に東北地方に豪雨をもたらし,各所で水害を発生させました.

 本NPO法人の名称は,「地盤解析」の前に首都圏という言葉がついています.日本の首都圏は、1956年制定の「首都圏整備法」において「東京都の区域及び政令で定めるその周辺の地域を一体とした広域」とされ,その下位法令である政令「首都圏整備法施行令」において,「その周辺の地域は、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県及び山梨県の区域とする」と定められています.しかし、昨年の台風19号を見ても,重要なのは流域界であって、県境ではないことははっきりしています.さらに流域界を挟んで東側には荒川や多摩川等が,西側には千曲川が関東山地を中心に降った雨を大量に急速に排出して水害をそれぞれにもたらしています.またひとたび火山活動が始まれば,周囲の火山から首都圏が襲われる可能性は小さくありません.我々としては必ずしもこうした法令にとらわれず,東京の日本橋を中心に大掴みに100㎞圏を東京首都圏としますが(100㎞は東は銚子,北は矢板,西は107kmの甲府,南は伊豆諸島をふくめ,富士山、箱根山,浅間山,榛名山,赤城山,男体山(日光火山群),那須火山,伊豆火山群などの火山からは直接の影響を受けてきたので含める必要があり,結果として長野県や静岡県の一部も含める必要があります.

 

 領域をこのようにやや広域な首都圏と考えればいいのかというと決してそうではありません.豪雨災害で思い起こすのは,2017年7月に発生した九州北部豪雨や2014年の広島豪雨です.九州北部豪雨では,12時間で500㎜を超す豪雨が,地形を変えてしまうほどのすさまじい災害をもたらしました.私たちは首都圏にとらわれず,各地で起こった事例から多くを学ぶ必要があります.近年増加している極めて強い豪雨による災害の発生機構や災害への対応の検討は,どこであっても大変参考になるものです.

 さらには,上記首都圏の地形・地層の年代決定にはAT火山灰, Aso-4火山灰をはじめ九州や中部地方から飛来した広域テフラが鍵となります.それらは広域に広がる巨大噴火の産物であり,火山防災の観点からも無縁ではありません.

 火山災害だけでなく,地震災害にしても気象災害・土砂災害にしても同様の面があり,つまり領域を機械的に区切るのではなく,中心は首都圏に置きつつ必要に応じてフレキシブルに考えるということが大切であると思います.

 

 このように,私たちはやや広めの首都圏を中心にしながら,日本列島やあるいはその枠にもとらわれず,地形や地質からなる土地の成り立ちを明らかにし,そこで発生する諸自然災害の特徴を把握し,様々な視点からの取り組み,対応策に生かしていくようなスタンスで進んでいきたいと思います.

 

 皆さんからのご意見をお待ちしております.

 

令和2年正月


2019.12.5 「日本学術会議公開シンポジウム 令和元年台風第19号に関する緊急報告会」で当会会員の小森次郎氏が「多摩川川崎における緊急調査結果」を発表します。

参加費は無料ですが事前申し込みが必要になります。

 

日時:令和元年12月24日(火) 13:00~17:55

会場:日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)
同時中継:常翔ホール(大阪市北区茶屋町1-45 大阪工業大学梅田キャンパスOIT梅田タワー)

主 催:日本学術会議、防災減災学術連携委員会、土木工学・建築学委員会、防災学術連携体

プログラム:https://janet-dr.com/050_saigaiji/2019/191224/20191224.html

申し込み 東京会場:https://ws.formzu.net/fgen/S80663404/申し込みは締め切り
     大阪会場:https://www.jsce-kansai.net/?p=3345b

 

※東京会場は定員に達したので申し込みは締め切られました。

2019.11.18 「武蔵野台地の地形を俯瞰してみよう!」が『武蔵野樹林vol.3』に掲載されました。

旧石器時代から現代までの歴史、地形、風土、文化を紹介する雑誌『武蔵野樹林』に「武蔵野台地の地形を俯瞰してみよう!(遠藤邦彦)」が掲載されました。是非お近くの書店でお求めください!

 

定価:本体1,800円 + 税

発行:角川文化振興財団

武蔵野樹林サイト

二子玉川駅のホームから多摩川の下流側(東方)を見る. 旧堤防は住宅地と背後の高層ビル群の間にあるので見えない.
二子玉川駅のホームから多摩川の下流側(東方)を見る. 旧堤防は住宅地と背後の高層ビル群の間にあるので見えない.

2019.11.06 地盤なうレポート「二子玉川付近を歩いてみた」更新

台風19号が10月13日に通過してから1週間後に,二子多摩川付近を歩いてみた(写真). 地形と災害の関係性を見てきた立場から,特にこの付近で追跡できなくなる立川段丘面との関係を検討してみた.従来は,立川市など上流から極めて広く連続的に発達する立川段丘面は,2.5㎞ほど上流の喜多見付近で見られなくなるとされている.

2019.10.10 予告

2019.10.31 トピックス天候異変と気象災害「台風21号の影響を受けた南岸低気圧による豪雨について」

小笠原諸島を通過した台風21号の影響を受けた低気圧が房総半島を中心に豪雨を引き起こしました。その発達経緯をわかりやすく解説しました。

2019.10.18 トピックス天候異変と気象災害「東日本大規模水害を引き起こした台風2019年19号」

東日本に甚大な被害を与えた台風19号について、豊富なデータから多角的に分析、発達の仕方を解説しました。


2019.10.10,13 関東に上陸し大きな被害を与えた台風15号と19号の進路図をRCMapの3D画像に載せました。(トピックス>台風情報

2019.9.30 三鷹市コア観察

本年度科学研究費(「Big Dataをベースとした首都東京の地形・地質詳細解析に関する研究」:研究代表者遠藤邦彦)により,都内におけるオールコアボーリング調査に取り組んでいます。本日は9月中旬から三鷹市内で実施したコアを観察してきました。

 主な狙いはMIS5.5(最終間氷期)の海が三鷹市内まで入り込んでいたことを証明することですが,武蔵野礫層の下位に写真のような海成の貝化石を含む軟弱な泥層(いわゆる世田谷層相当)を確認することができました.これから様々な測定・分析を行い,その年代や古環境を解明していきます.

2019.9.27 会員の皆様にGaNT会報No.1.1を送りました。届いてない方がいらっしゃいましたら事務局へご連絡ください。

2019.9.30 地盤なうの「三鷹市コア観察」を更新しました。

2019.9.13 トピックス天候異変と気象災害「首都圏直撃台風1915号 FAXAI」を更新しました。

2019.9.11 トピックス天候異変と気象災害に「20190828三島竜巻ならびに20190903横浜豪雨について」を更新しました。

2019.8.28 しげ子さんのお散歩に「日本第四紀学会2019年大会(銚子)参加報告」をupしました。

2019.8.26 トピックス天候異変と気象災害の「2019年台風10号Crosaの特性を探る」に更新しました。

2019.8.6 地盤なうの「3Dで東京東南部の地形を俯瞰してみよう」を更新しました。

2019.8.1〜2 三番瀬の調査に協力してきました。

2019.7.16ちらし
写真をクリックすると大きく見られます。

2019.6.6 知りたい!宅地の安心、安全 講演会
~住宅地盤に潜むリスク~で講演しました。

7月16日(火) 13:30~15:30 大宮ソニックシティビル4階 市民ホール401 知りたい!宅地の安心、安全 講演会 ~住宅地盤に潜むリスク~ 「住まいの安全・安心に役立つ関東平野の地形・地質のはなし」 について、講演します。 入場料は無料です! 平日の開催になりますが、ふるってご参加ください。 http://www.hanteishi.org/jgs54b/

2019.6.28 地盤なうの「国分寺崖線」を更新しました。

2019.6.27 地盤なうに「国分寺崖線」をupしました。

2019.6.23 第一回通常総会を開催しました。
令和元年6月23日(日)、埼玉県戸田市にある「あいパル上戸田地域交流センター」にて第一回通常総会を開催しました。
 会員・役員ら16名が集まり、令和元年度事業計画・収支予算、事務局設置、役員追加などの報告・承認がなされました。さらに、参加者によるプチ講演が、飛び込みを含め3つ行われ、活発な意見交換の場となりました。
 詳しくは後日ご報告いたします。

2019.6.8 しげ子さんのお散歩に「神泉駅と大坂」をupしました。

2019.6.6 知りたい!宅地の安心、安全 講演会
~住宅地盤に潜むリスク~で講演

7月16日(火) 13:30~15:30 大宮ソニックシティビル4階 市民ホール401 知りたい!宅地の安心、安全 講演会 ~住宅地盤に潜むリスク~ 「住まいの安全・安心に役立つ関東平野の地形・地質のはなし」 について、講演します。 入場料は無料です! 平日の開催になりますが、ふるってご参加ください。 http://www.hanteishi.org/jgs54b/

2019.5.27 地盤なうに「秦野盆地の地下をのぞいてみよう」をupしました。

2019.5.26 地球惑星連合(JpGU)2019大会 発表
  • 遠藤ほか「東京台地部・低地部の地形・地質の再検討 大量ボーリング解析と精密地形解析に基づく」<招待講演>
  • 杉中ほか「地質層序システムを活用した武蔵野台地東部の武蔵野礫層の空間分布」<ポスター>