気象・気候の謎解き講座§6

2024/04/09富士山スラッシュフローの気候状況について

最終更新2024.4.19

更新2024.4.13

 2024年4月9日,富士山の標高2000m付近から「スラッシュフロー」 と呼ばれる岩屑を巻き込んだ雪崩現象が,大雨に伴って引き起こされた。

 国土交通省の富士砂防事務所(北麓)によると,鳴沢村の標高約2000m に設置された監視カメラが,激しく流下する「スラッシュフロー」を 08:30頃捉えた。時速は60km/hほどに及んだとみられる。また,09:40 頃,10:00すぎにも観測された(鳴沢村の監視カメラ)。

 その発生の背景を見ていこう。

 

≪参考文献≫ 首都圏 NEWS WEB(20240409)

 

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気象・気候の謎解き講座§5

2023年9月,台風が最少記録タイの2個しか発生しなかった訳は?

更新2023.10.28

 2023年8月(本講座§4)には日本の南方に多くの台風や熱帯低気圧が見られましたが,9月に入り,台風活動が弱化しました。

 例年9月は台風シーズンの真っただ中です(平均発生数5個)が,本年9月はわずか2つの発生に留まり(最少タイ記録),日本への上陸数はゼロでした。

 過去にも1951年・1973年・1983年に台風の発生が2個に留まった年があり(気象庁,2023), いずれもエルニーニョ現象(熱帯太平洋で海水温の平年偏差が東高西低)と関連し,暖水がかなり東方へ移動していました。

 今年の場合,日本南方で台風発生に必要な海面水温27℃以上となっていたにもかかわらず,どうして台風の発生数が少なかったのでしょうか。

 

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気象・気候の謎解き講座§4

2023年6〜8月はなぜ記録的な猛暑になったのか?

更新2023.9.12

 2023年7月は世界の平均気温が観測史上最高を更新しました。

 日本でも今夏6〜8月の平均気温が,1898年の観測開始以来125年間で最高(平年比+1.76℃)となり,大変な猛暑に見舞われました。東京で,猛暑日22日(9/5現在),8月は全日真夏日というのは史上初の出来事でした。特に,日本海側,東日本の山間部や,北海道における異常高温が顕著でした。

 その多岐に渡る要因をまとめておきたいと思います。

 また8月26日には,関東地方北西部で壮観な雨柱が撮影されました。ウインドプロファイラデータから探ってみましょう(トピックス)。

 

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気象・気候の謎解き講座§3

2023年7月上旬,九州では梅雨前線豪雨,富士山では雄大な渦動吊るし雲

更新2023.7.11

 2023年7月上旬に,九州などでは豪雨に見舞われました。

 その期間中,7月1日には関東地方南西部で多重レンズ雲が,8日早朝には富士山で笠雲と雄大な渦動吊るし雲が形成されました。 共に梅雨前線の南縁部に見られた現象で,豪雨と無縁ではありません。

 梅雨前線にまつわるそれぞれの現象を引き起こした要因について,海面水温(SST),上空に寒気を伴う寒冷渦の南下,対流圏の大気安定度の観点などから,検討していきましょう。

 

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気象・気候の謎解き講座§2

台風2号Mawarは梅雨前線豪雨にどう関わっていたのか?

更新2023.6.26

 2023年台風2号は,高い海水温の海域を移動,急発達しながら北西に進み, 台湾の東方で転向し,伊豆諸島の南縁部を通過しました。

 台風の北東進にあわせて梅雨前線が南下,日本列島南岸域では 予測より早めに豪雨に見舞われ,冠水や土砂災害が多発, 東海道新幹線がストップするなど,交通機関に大きな影響がでました。

 どうしてそのような状況になったか, その理由を探っていきます。

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気象・気候の謎解き講座§1

2023/05/06富士山多重笠雲ならびにレンズ雲

増補版更新2023.5.14

更新2023.5.8

 5月6日、富士山で多重笠雲が認められました。撮影者は鈴木健一氏(静岡県富士市)と杉本悠樹氏(山梨県富士河口湖町)。

 大変珍しい現象なので、気候・気象学の専門家に解説をお願いしました。

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