2021年7月東海地方から関東南部を襲った豪雨

最終更新2021.07.09

2021.07.03

 活発な梅雨前線の影響で関東甲信から東海にかけて,記録的な大雨になりました.静岡県熱海市や神奈川県では土砂崩れなどの地盤災害の発生も確認されているため警戒が必要です.雨があがった後でもたくさんの雨水が染み込んだ地盤は重く崩れやすくなっているため,崖などにはなるべく近づかないようにして,自治体からの避難情報を逐次ご確認ください.

 

3日10時までの72時間雨量

・神奈川県箱根町:783.5mm(平年7月一月の雨量の約1.8倍)

・静岡県御殿場市:553.0mm(7月1位)

・静岡県森町三倉:527.5mm(観測史上1位)

・静岡県富士市:507.0mm(観測史上1位)

 

1. 神奈川県平塚市で全国初緊急安全確保【レベル5】発令

3日朝,金目川、鈴川、河内川、大根川、座禅川、板戸川で洪水による浸水被害が起こっている,起こる恐れがある状況にあるとして,平塚市に警戒レベルのうち危険度が最も高いレベル5が発表されました.14時30分解除.

 

2. 静岡県熱海市で大規模な土石流発生

 3日11時40分頃,熱海市伊豆山地区逢初川沿いで大規模な土石流が発生しました。少なくとも数十m規模の土砂崩れが複数回発生したと思われます.数件の民家を巻き込み一時20人の安否が不明となり,土砂が国道135号を覆いました.その後、源頭部では土砂崩れが確認され、この土石流の発生と密接に関わっているものと思われます.14時50分頃緊急安全確保【レベル5】も発表されました.

 

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