GaNTの図書室

一般の人にも分かりやすく解説されている本から専門家向けの本格的な本まで、GaNTお薦めの書籍を順次紹介していきます。

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縄文海進ー海と陸の変遷と人々の適応ー

縄文海進―海と陸の変遷と人々の適応―

遠藤邦彦・小宮雪晴・野内秀明・野口真利江(著)

杉中佑輔・是枝若奈(グラフィックス)

ISBN-13:978-4-86600-108-1 C0044

出版社:冨山房インターナショナル

発売:2022年5月12日

ジャンル:地球科学・縄文時代・貝塚・海進海退

考古学と自然科学からの多角的知研で迫る!

 2名の考古学の専門家と4名の自然科学サイドの専門家が多くの知見を出し合ってまとめたものです.事務局メンバーも大奮闘しました.  1万年前頃から始まった海の内陸への浸入―縄文海進は,3000~4000年の間に埼玉県・群馬県・栃木県・茨城県の県境にあたる加須,板倉,古河の一帯にまで広がる奥東京湾と呼ばれる広大な海を生み出しました.海辺に多数発達した縄文時代の貝塚からは,様々な遺物が検出されます.それらから当時の人々の対応を読み解くことができます.標題には「適応」という言葉がありますが,縄文人は決して環境の変化に受け身で対応したのではなく,むしろ積極的に行動してきた実態を読み取ることが出来ます.そうした実態に迫り,数々の疑問を解こうとするのが本書の目指すところです. 現在行動変容を求められている私たちにも通じるものがあると思います.

第1章 はじめに

コラム1 ドローンで見る三番瀬のマガキ礁

 

第2章 関東平野の縄文海進と奥東京湾

 

第3章 マガキ礁と海水準変動の復元

コラム2 環境指標種群

 

第4章 縄文海進の始まりの頃の東京湾湾口部(横須賀市一帯)

4-1 東京湾の湾口部の地形

4-2 湾口部とその周辺における貝化石

4-3 夏島貝塚の近くの自然貝層

コラム3 国指定史跡 夏島貝塚―縄文時代の海洋資源利用の始まりを語る貝塚―

4-4 湾口部の貝塚遺跡―横須賀付近の貝塚遺跡の特徴―

コラム4 吉井貝塚から出土した多種の漁労具と多彩な装身具

コラム5 榎戸貝塚・A貝塚から出土した漁労具と小笠原義隆

4-5 縄文海進初期の頃の湾口部(横須賀付近)の環境と貝塚

 

第5章 11000年前~9000年前以降,海は内陸に急速に浸入した

5-1 羽田,浦安の大規模マガキ礁:10000年前の前後

5-2 古鶴見湾の貝類化石に基づく環境変遷と貝塚

5-3 市川・船橋~千葉における海の浸入と貝塚

 

第6章 縄文海進最盛期の頃の環境と貝塚

6-1 奥東京湾最奥部の縄文海進

6-2 縄文海進最盛期の貝塚―黒浜貝塚群を中心に―

6-3 黒浜貝塚群

コラム6 国指定史跡 黒浜貝塚

6-4 ハイガイやマガキは奥東京湾の最奥部まで広がっていたのか

コラム7 縄文海進と考古学者

 

第7章 縄文海進の末期―縄文時代中期~後期を中心に―

7-1 海水準の小規模な低下と河成活動

7-2 東京低地北部,中里貝塚と縄文海進期の環境変遷

7-3 奥東京湾の海域の縮小―神明貝塚―

 

第8章 縄文海進の終焉―縄文時代後・晩期,弥生時代及びそれ以降―

 

第9章 縄文海進による海と陸の変遷と人々の営み

9-1 自然環境の変遷と人々の対応

9-2 なお残されている多くの課題

コラム8 定住とは

9-2-1 カキの養殖はあったのか-奥東京湾における海産資源開発-

9-2-2 縄文時代の社会変容と気候変化(ボンドサイクル)

9-2-3 主として自然科学サイドから残る課題


図説 世界の気候事典
世界各地の気象・気候情報をビジュアルに解説

図説 世界の気候事典

山川 修治・江口 卓・高橋 日出男・常盤 勝美・平井 史生・松本 淳・山口 隆子・山下 脩二・渡来 靖(編)

ISBN-13:978-4-254-16132-8 C3544

出版社:朝倉書店

発売:2022年7月1日

ジャンル:地球科学・気候・気象学・地理学

世界各地の気象・気候情報をオールカラーでビジュアルに!

 異常気象や気象災害が相次ぎ,温暖化が進行する中で,日本国内に限らず,世界で何が起きているのかを知ることが大事になっています.本ネットワーク会員の山川修治日本大学特任教授が中心となって編集にあたった,『図説 世界の気候事典』(朝倉書店)が刊行されました.私たちが知っておくべき事柄が幅広く網羅された総448ページの大冊であり,是非皆さんの手でページをめくっていただきたいと願います.中身もずっしりと重みのあるものです.

 大学を始めとする各研究・教育機関,図書館,関連分野のオフィスなどにはまず優先的にこの本が置かれ,誰でも手に取ることができるように,皆さんのご協力をお願いいたします. 

第Ⅰ編 地球をとりまく気候

Ⅰ-1 各月の平均場からみたグローバル気候特性〔山川修治〕

Ⅰ-1-1 大気大循環とその季節変動〔山川修治〕

Ⅰ-1-2 世界における各月の地上総観気候〔山川修治・松本 淳〕

Ⅰ-1-3 世界における各月の平均気温と年較差〔高橋日出男〕

Ⅰ-1-4 世界における各月の降水量とその季節変化〔澤田康徳〕

Ⅰ-1-5 世界における1・7月の 850・500・200 hPa面高度・気温・風系〔山川修治〕

Ⅰ-1-6 世界における月平均外向き長波放射量と流線の季節推移〔山川修治〕

Ⅰ-1-7 世界における1・7月の水蒸気量〔沖 理子〕

Ⅰ-1-8 世界における海面水温と海面塩分〔花輪公雄〕

Ⅰ-1-9 世界における年間の水循環特性〔沖 大幹〕

 

Ⅰ-2 地球大気内の自然変動・テレコネクション〔渡来 靖〕

Ⅰ-2-1 ジェット気流とブロッキング現象〔渡来 靖〕

Ⅰ-2-2 テレコネクションとグローバル気候〔川村隆一〕

Topic 1 北極振動と南極振動〔山﨑孝治〕

Ⅰ-2-3 成層圏準2年周期振動(QBO)とグローバル気候〔山下陽介・井上 誠〕

Ⅰ-2-4 成層圏突然昇温の発生機構と気候への影響〔山﨑孝治〕

 

Ⅰ-3 火山大噴火の気候への諸影響〔山川修治〕

Ⅰ-3-1 火山大規模噴火とその周辺環境への影響〔鈴木毅彦〕

Ⅰ-3-2 火山巨大噴火のグローバル気候への影響〔柴田清孝〕

Column 1 トバ火山とヴュルム氷期〔山下脩二〕

 

Ⅰ-4 太陽活動の地球気候への影響〔山川修治〕

Ⅰ-4-1 太陽活動のグローバル気候への影響〔柴田清孝〕

Column 2 オーロラ帯とは何か ; その形はどのようにして決まるのか? 〔坂野井和代〕

 

Ⅰ-5 世界の気候区分〔高橋日出男〕

Ⅰ-5-1 世界の静気候学的気候区分〔高橋日出男・澤田康徳〕

Ⅰ-5-2 世界の動気候学的気候区分〔高橋日出男〕

Topic 2 前線帯・気団に主眼を置く世界の予察的気候区分〔高橋信人・山川修治・高橋日出男〕

Ⅰ-5-3 世界の気候帯と土壌帯〔漆原(吉野)和子〕

 

第Ⅱ編 各地域の様々な気象と気候

Ⅱ-1 東アジア(ロシア東部を含む)の気候〔高橋日出男〕

Ⅱ-1-1 東アジアにおける各季節の総観気候〔加藤内藏進〕

Topic 3 東アジアにおける前線帯の季節特性〔高橋信人〕

Topic 4 東アジアで急発達する低気圧〔川村隆一〕

Topic 5 チベット高原とその周辺域の降水システム〔杉本志織〕

Topic 6 チベット高気圧の成因と諸影響〔井上 誠〕

Ⅱ-1-2 東アジアの気候特性の地域性とそれに関わる広域的因子〔加藤内藏進〕

Column 3 屋久島はなぜ世界屈指の多降水なのか?〔江口 卓〕

Column 4 オホーツク海流氷の挙動〔中山裕則〕

Ⅱ-1-3 東アジアにおける局地風〔菅野洋光〕

Ⅱ-1-4 日本における局地風〔真木太一〕

Column 5 局地風の分類〔真木太一〕

Column 6 アジア乾燥域のダストストーム〔中山裕則〕

Column 7 黄砂をさぐる〔甲斐憲次〕

Ⅱ-1-5 東アジアにおける雪氷環境〔飯島慈裕〕

Ⅱ-1-6 東アジアにおける植生分布〔飯島慈裕〕

Ⅱ-1-7 東アジアにおける近年の異常気象・歴史的天候異変〔高橋日出男〕

Topic 7 オホーツク海高気圧の成因と冷害〔菅野洋光〕

Topic 8 モンゴルにおけるゾドの実態〔森永由紀〕

 

Ⅱ-2 南アジア・東南アジアの気候〔江口 卓〕

Ⅱ-2-1 南アジア・東南アジアにおける各季節の総観気候 〔松本 淳・オラゲラ リンドン マーク〕

Column 8 南アジアと東南アジアにおける雨季と乾季の比較 〔松本 淳・オラゲラ リンドン マーク〕

Ⅱ-2-2 南アジア・東南アジアにおける地域的な気候特性・局地風〔赤坂郁美〕

Column 9 ブータンの乾燥谷〔江口 卓〕

Ⅱ-2-3 南アジア・東南アジアにおける雪氷環境〔小森次郎〕

Ⅱ-2-4 南アジア・東南アジアにおける気候環境と植生分布〔若松伸彦〕

Ⅱ-2-5 東南アジア・南アジアの異常気象〔井手迫義和〕

Column 10 ミャンマーに襲来したサイクロン Nargis〔筆保弘徳〕

Column 11 タイ・チャオプラヤ川の大洪水〔木口雅司〕

Column 12 フィリピン・レイテ島に襲来した台風 Haiyan〔筆保弘徳〕

 

Ⅱ-3 西アジア・中央アジア(ロシア西部を含む)の気候〔江口 卓〕

Ⅱ-3-1 西アジア・中央アジアにおける各季節の総観気候〔森島 済〕

Ⅱ-3-2 西アジア・中央アジアにおける地域的な気候特性〔森島 済〕

Ⅱ-3-3 西アジア・中央アジアにおける局地風〔森島 済〕

Ⅱ-3-4 西アジア・中央アジアにおける雪氷環境〔藁谷哲也〕

Ⅱ-3-5 西アジア・中央アジアにおける植生分布〔磯谷達宏〕

Ⅱ-3-6 西アジア・中央アジアの異常気象〔井手迫義和〕

Column 13 アラル海の縮小〔中山裕則〕

 

Ⅱ-4 アフリカの気候〔平井史生〕

Ⅱ-4-1 アフリカにおける各季節の総観気候〔篠田雅人〕

Topic 9 サヘルの旱魃〔篠田雅人〕

Ⅱ-4-2 アフリカにおける地域的な気候特性〔篠田雅人〕

Column 14 アフリカ東部の気候とモンスーン〔篠田雅人〕

Column 15 消滅危機にあるケニア山の小規模氷河〔奈良間千之〕

Ⅱ-4-3 アフリカにおける局地風〔水野一晴〕

Ⅱ-4-4 アフリカにおける植生分布〔水野一晴〕

Ⅱ-4-5 アフリカにおける歴史的天候異変・近年の異常気象〔水野一晴〕

Column 16 アフリカ偏東風波動とハリケーン〔山川修治〕

 

Ⅱ-5 ヨーロッパの気候〔江口 卓〕

Ⅱ-5-1 ヨーロッパにおける各季節の総観気候〔森島 済〕

Ⅱ-5-2 ヨーロッパにおける地域的な気候特性〔森島 済〕

Topic 10 北欧の気候景観〔梅本 亨〕

Ⅱ-5-3 ヨーロッパの局地風〔梅本 亨〕

Topic 11 フェーンの発生機構と地域的影響〔梅本 亨〕

Topic 12 ボラの発生機構と気候景観〔中村圭三〕

Ⅱ-5-4 ヨーロッパにおける雪氷環境〔大村 纂〕

Ⅱ-5-5 ヨーロッパにおける植生分布〔磯谷達宏〕

Ⅱ-5-6 ヨーロッパにおける近年の異常気象・歴史的天候異変〔常盤勝美〕

Column 17 2003年ヨーロッパの異常高温現象〔山川修治〕

 

Ⅱ-6 北・中央アメリカの気候〔渡来 靖〕

Ⅱ-6-1 北・中央アメリカにおける各季節の総観気候〔境田清隆〕

Column 18 北アメリカとその周辺で急発達する低気圧〔川村隆一〕

Ⅱ-6-2 北・中央アメリカにおける気候特性と局地風〔山川修治〕

Topic 13 アメリカにおけるトルネード〔野村卓史〕

Ⅱ-6-3 北アメリカにおける雪氷環境〔飯島慈裕〕

Ⅱ-6-4 北・中央アメリカにおける植生分布〔岡 秀一〕

Ⅱ-6-5 北・中央アメリカにおける近年の異常気象・歴史的天候異変〔渡来 靖〕

Column 19 異常気象をもたらすアラスカ付近のブロッキング高気圧〔渡来 靖〕

Column 20 ハリケーン Katrina〔鈴木 パーカー 明日香〕

 

Ⅱ-7 南アメリカの気候〔山下脩二〕

Ⅱ-7-1 南アメリカにおける雨季と乾季の総観気候〔松山 洋〕

Ⅱ-7-2 南アメリカにおける地域的な気候特性と局地風〔松山 洋〕

Ⅱ-7-3 南アメリカにおける雪氷環境〔松山 洋〕

Ⅱ-7-4 南アメリカにおける植生分布〔岡 秀一〕

Ⅱ-7-5 南アメリカにおける近年の異常気象・歴史的天候異変〔松山 洋〕

Column 21 海岸砂漠の典型「アタカマ砂漠」〔岡 秀一〕

 

Ⅱ-8 オセアニアの気候〔山川修治〕

Ⅱ-8-1 オセアニアにおける各季節の地上総観気候〔山川修治・松本  淳〕

Ⅱ-8-2 オセアニアにおける地域的な気候特性〔佐藤典人〕

Topic 14 ニュージーランドはなぜ世界屈指の多降水域なのか?〔佐藤典人〕

Ⅱ-8-3 オセアニアにおける局地風〔佐藤典人〕

Ⅱ-8-4 オーストラリアとニュージーランドにおける雪氷環境〔佐藤典人〕

Ⅱ-8-5 オセアニアの植生〔若松伸彦〕

Ⅱ-8-6 オセアニアにおける近年の異常気象・歴史的天候異変〔山川修治〕

Column 22 オーストラリアの林野火災〔長谷部 寛〕

Ⅱ-8-7 サンゴ礁生息域の環境と白化現象〔飯泉佳子〕

Ⅱ-8-8 ハワイの気候特性〔山下陽介〕

Column 23 コナストーム〔宮本佳明〕

Column 24 ハワイの大波はどこから?〔山本浩之〕

 

Ⅱ-9 極圏の気候〔渡来 靖〕

Ⅱ-9-1 北極圏と南極圏の気候学的な類似点・相違点〔榎本浩之〕

Ⅱ-9-2 極圏における植生分布〔飯島慈裕〕

Ⅱ-9-3 北極圏における総観気候・局地風・地域的な気候特性〔榎本浩之〕

Ⅱ-9-4 北極圏における雪氷環境〔榎本浩之〕

Ⅱ-9-5 北極圏における近年(2001 - 2021)の異常気象・歴史的天候異変〔榎本浩之〕

Topic 15 北極海海氷減少年に引き起こされる天候異変〔榎本浩之〕

Ⅱ-9-6 南極圏における総観気候・局地風・地域的な気候特性〔平沢尚彦〕

Ⅱ-9-7 南極圏における雪氷環境〔平沢尚彦〕

Ⅱ-9-8 南極圏における近年(2001 - 2020)の異常気象・歴史的天候異変〔平沢尚彦〕

Column 25 ブリザードと大気の川〔平沢尚彦〕

 

Ⅱ-10 海洋の気候〔平井史生〕

Ⅱ-10-1 海洋の大循環と海流〔花輪公雄〕

Column 26 深層循環(熱塩循環)〔花輪公雄〕

Column 27 海洋上の温帯低気圧〔平田英隆〕

Ⅱ-10-2 太平洋における海流・湧昇流と気候〔美山 透〕

Topic 16 エルニーニョ/南方振動(ENSO)とその影響〔西森基貴〕

Column 28 太平洋10年規模振動と気候システム〔山川修治〕

Topic 17 太平洋北西部のトロピカルサイクロン〔筆保弘徳〕

Topic 18 太平洋南西部のトロピカルサイクロン〔川村隆一〕

Topic 19 太平洋東部のトロピカルサイクロン(出現頻度と要因)〔宮本佳明〕

Ⅱ-10-3 大西洋における気候特性〔花輪公雄〕

Topic 20 北大西洋振動〔山﨑孝治〕

Topic 21 北大西洋のハリケーン〔鈴木 パーカー 明日香〕

Column 29 カナリア諸島付近の貿易風逆転〔江口 卓〕

Ⅱ-10-4 インド洋における気候特性〔川村隆一〕

Topic 22 インド洋の大気海洋相互作用〔川村隆一〕

Topic 23 インド洋のトロピカルサイクロン〔川村隆一〕

 

第Ⅲ編 産業・文化・エネルギーと気候

Ⅲ-1 地球~地域規模の気候環境でみた農林業〔常盤勝美〕

Ⅲ-1-1 コムギとコメの生産量分布〔西森基貴〕

Ⅲ-1-2 ダイズとトウモロコシの生産量分布〔西森基貴〕

Ⅲ-1-3 気候変動適応策としての農業保険〔本郷千春・田村栄作〕

Ⅲ-1-4 果樹の生産分布〔杉浦俊彦〕

Ⅲ-1-5 森林生態系・森林資源の世界分布〔磯谷達宏〕

 

Ⅲ-2 水産業の世界分布〔常盤勝美〕

Ⅲ-2-1 海流系と海洋生態系〔渡邊朝生〕

Ⅲ-2-2 近年におけるレジームシフトの実態〔渡邊朝生〕

Column 30 エルニーニョと豆腐と魚粉〔渡邊朝生〕

 

Ⅲ-3 気候と文明・衣食住・文化〔常盤勝美〕

Ⅲ-3-1 気候と文明〔山下脩二〕

Ⅲ-3-2 気候と衣類〔田村照子〕

Ⅲ-3-3 気候と食文化〔横山 智〕

Column 31 気候学的にみたワイン文化〔田上善夫〕

Ⅲ-3-4 気候と住居〔岡 秀一〕

Ⅲ-3-5 気候と音楽(季節サイクルと季節感を接点に)〔加藤内藏進・加藤晴子〕

Ⅲ-3-6 気候と絵画〔山川修治〕

Ⅲ-3-7 気候と文学〔田宮兵衛〕

Ⅲ-3-8 グローブプログラム〔山下脩二・澤田康徳〕

Column 32 お国柄がよく表れた天気予報〔駒形陽子〕

 

Ⅲ-4 再生可能エネルギーの世界分布〔山口隆子〕

Ⅲ-4-1 太陽エネルギー資源の発展〔宇野史睦〕

Column 33 日射量の利活用の可能性〔宇野史睦〕

Ⅲ-4-2 風力エネルギー資源の発展〔西村勝利・桃谷辰也〕

Column 34 風力発電の利用〔加藤央之〕

Ⅲ-4-3 地熱エネルギー資源の利用〔小森次郎〕

Ⅲ-4-4 その他のエネルギーの創造〔井手迫義和〕

 

第Ⅳ編 過去に遡ってみる気候

Ⅳ-1 新生代第四紀〔遠藤邦彦〕

Ⅳ-1-1 第四紀の気候環境変遷〔遠藤邦彦〕

Ⅳ-1-2 第四紀における海水準変動〔奥野淳一〕

Ⅳ-1-3 氷期・間氷期の世界における雪氷分布〔大村 纂〕

Column 35 緑のサハラ〔篠田雅人〕

Ⅳ-1-4 植物珪酸体でさぐる世界の気候環境〔江口誠一〕

Ⅳ-1-5 花粉分析でさぐる世界の気候変動/花粉分析による古気候復元〔清永丈太〕

Ⅳ-1-6 完新世気候最温暖期の気候〔鬼頭昭雄〕

 

Ⅳ-2 小氷期における世界の気候環境とその要因〔山口隆子〕

Ⅳ-2-1 小氷期の気候環境にみられる諸特性〔田上善夫〕

Ⅳ-2-2 樹木年輪からさぐる気候環境〔中塚 武〕

Ⅳ-2-3 火山活動からみた小氷期〔山川修治〕

Ⅳ-2-4 太陽活動からみた小氷期〔柴田清孝〕

 

Ⅳ-3 現代における大気環境〔山口隆子〕

Ⅳ-3-1 地球温暖化〔釜江陽一〕

Topic 24 温室効果ガス(CO2, CH4, O3)の分布特性〔中島英彰〕

Ⅳ-3-2 世界の都市気候〔日下博幸・原 政之〕

Column 36 世界の都市緑化〔山口隆子〕

Ⅳ-3-3 酸性雨・酸性霧〔中村圭三〕

Ⅳ-3-4 スモッグ・PM2.5〔中村圭三〕

Column 37 核の冬〔中村圭三〕

Ⅳ-3-5 砂漠化〔甲斐憲次〕

Column 38 半乾燥地の緑化〔根本正之〕

Ⅳ-3-6 重大疾病の発生域〔加賀美雅弘〕

Column 39 熱中症の発生域〔井手迫義和〕

 

付録〔山川修治〕

付録① 世界各国のクリマダイヤグラムと地勢・気候特性・気象気候災害(自然環境,乾季・雨季,降水要因など解説)〔平井史生・山川修治・高橋日出男・江口 卓・山下脩二・松本 淳〕

付録② 世界と日本の気候値極値表〔沖 大幹〕

付録③ 世界気候研究のために有効なデータセットと解析法の一覧表〔松山 洋〕

付録④ 気候学の発展に寄与した世界の研究者とその代表的な研究成果〔山下脩二・松本 淳〕


貝が語る縄文海進
考古学者必読書!地理・地球科学を学ぶ方にも必見です!

貝が語る縄文海進  ―南関東、+2℃の世界<増補版>

松島義章(著)

ISBN-13:978-4896602081

出版社:有隣堂

発売:2012年10月15日

ジャンル:地球科学・縄文海進・化石・古環境

縄文海進を貝化石と貝塚から追う!

貝塚と貝化石から縄文海進を復元する本書。

松島氏は、縄文海進期を中心に、日本列島の貝類群集を詳細に研究したこの分野の第1人者です。多くの論文を著してこられましたが、2006年に初版を出された「貝が語る縄文海進 ―南関東、+2℃の世界」はまさに松島氏が目指してきたメインテーマそのものであり、これを分かりやすくまとめた名著です。

1 貝からのメッセージ/ 2 相模湾沿岸の海岸線の変遷/ 3 東京湾沿岸の海岸線の変遷/ 4 房総半島南端ーサンゴ礁が発達する暖かな縄文の海/ 5 南関東における海進最盛期以後の地殻変動/ 6 伊勢湾知多半島で明らかになった縄文海進の記録/ 7 温暖種からみた日本列島沿岸の環境の変化/ 8 日本列島で明らかになった温暖種の消長/ 9 ハワイ諸島カウアイ島における完新世の高海面の発見


富士山の謎をさぐる 富士火山の地球科学と防災学の表紙
富士山の防災から恵みまで

富士山の謎をさぐる 富士火山の地球科学と防災学

日本大学文理学部地球システム科学科教室(編)

ISBN-10 : 480671318X,ISBN-13 : 978-4806713180

出版社:築地書館(株)

発売:2006年3月1日

ジャンル:火山・防災

 富士山の地球科学と防災を中心に、富士山の全てを多くの方々にわかりやすく知っていただくことを目的としてまとめられたものである。富士山の生い立ちや噴火現象だけでなく、気象、水、富士山周辺の土地利用、土壌やその生み出す農産物富士山ハザードマップまで富士山に関する最新の知識を幅広く盛り込んである。

 読者の皆さんが、本書によってさらに広く富士山に関する知識を深め、富士山の火山防災は火山の恵みについて多くのことを知っていただければ幸いである。(本書「はじめに」より)

1 富士は日本一の山

  1 富士山が日本でいちばん高いわけ

  2 富士山の土台をなす大地--島弧と島弧の衝突帯

    【コラム】日本列島の骨組みをつくる地層--付加体とは?

  3 富士山はなぜそこにあるのか--富士火山の地下構造をさぐる

    【コラム】プレートテクトニクスと中央海嶺

  4 富士山の生い立ち

    【コラム】富士山を形づくる岩石

  5 富士山のマグマとマグマ溜り

    【コラム】地下のマグマの存在を知るには

2 噴火する富士山

  1 昼間の江戸を暗闇にした大噴火--宝永噴火

    【コラム】火山灰と溶岩の体積はどうやってくらべる?

  2 裾野を埋めた溶岩の海--青木ヶ原溶岩

    【コラム】パホイホイ溶岩とアア溶岩--玄武岩質溶岩の表面形態

  3 大崩壊した富士山--御殿場岩屑なだれ

  4 富士山の噴火と巨大地震

3 富士山の空と水

  1 富士山の笠雲--富士山気候気象学入門

    【コラム】富士山の「農鳥」ってなに?

  2 富士山をめぐる水

  3 富士五湖のなぞ--山中湖を例として

4 富士山の火山災害と恵み

  1 富士山を宇宙からみれば--リモートセンシングによる富士山

  2 富士山の火山災害と防災--ハザードマップとは?

    【コラム】ハザードマップとは?

    【コラム】富士火山ハザードマップができるまで

    【コラム】火山災害のいろいろ

    【コラム】富士山監視ネットワーク--リアルタイム噴火予測をめざして

  3 富士山の恵み--豊かさを育む火山灰土壌

5 富士山の火山災害にかんするなんでもQ&A


中央構造線断層帯
現場で得た情報をわかりやすく!

中央構造線断層帯 ー最長活断層帯(四国)の諸性質ー

岡田篤正(著)

ISBN-13:978-4772253345, ISBN-10:4772253343

出版社:(株)古今書院

発売:2020年6月24日

中央構造線断層帯は日本列島陸上部で最長、変位速度は日本最大級。その日本で最も有名な活断層帯の四国域中心に、過去の論文、書籍、活断層図などの総まとめと言える解説書ができました。等高線を手書きで抽出した図も掲載したB5、378ページの大著です。

第1章 中央構造線断層帯の概観

第2章 伊予灘の中央構造線断層帯

第3章 四国北西部(松山平野〜桜樹屈曲部)の中央構造線断層帯

第4章 四国中央北縁部の中央構造線断層帯

第5章 讃岐山脈南縁部の中央構造線断層帯

第6章 中央構造線断層帯(四国)のまとめ

著者の岡田篤正氏(京都大学名誉教授,立命館大学客員研究員)は,大学院時代を共に過ごした同級生である.彼は大学院に入学したころから中央構造線断層帯の調査を始めており,以来現在まで,50年を超える年月を活断層研究に注いできたが、その中心にあったのは中央構造線活断層であった.彼はその研究のスタートから,自ら歩き,その目で確かめ,それを他人にも理解できるように正確に形として残すことに意を割いていた.この本には多くの図面が分かりやすく示されているが,それが証拠である.しかし,活断層の変位を示す地形などの証拠を捉えるのは通常は容易ではない.そのために地形図が多用されているが,私は特に,航空機から撮影した斜め写真が効果的であると思う.本人自らが最も分かりやすいアングルで撮影したものであり,実に分かりやすい.そのことは大学院時代から感心していたことである.
 何よりも,長大な中央構造線活断層が,こうした1つ1つの現場での丹念な記載や図・写真による積み重ねによって,その特徴をだれもがつかめるようになること,それが重要なことだと考える.今では見ることのできない露頭などが沢山ある中で,こうした精緻で理解しやすい記録によって,さらに次の世代に引き継がれていくだろう.彼の研究に対する真摯な姿勢を知るものとして,本書の出版は喜ばしいことであり,また多くの人々に読まれることを期待したい.

活断層研究の第一人者として1960年代に「中央構造線断層帯は 日本最大級の変位速度をもつ活断層帯である」ことを解明した著者が、様々な調査手法を用いて活断層周辺地域の地下構造や地震の確率などを調査・研究してきた成果をまとめた。活断層に沿った地域では地すべり・崩壊などの斜面災害が頻繁に発生し、変位地形が改変されたり消失した場所も多い。後世のために典型的な変位地形を保存すること、そして活断層を正しく理解することが周辺地域の土地利用適正化にとって 何より大切と説く。

トコトンやさしい地盤工学の本
安全で安心の生活を送るために

トコトンやさしい地盤工学の本ー今日からモノ知りシリーズー

安田 進(著)

ISBN978-4-526-08049-4 C3034

出版社:日刊工業新聞社 B&Tブックス

発売:2020年3月27日

“トコトンやさしい地盤工学の本”というユニークな本が日刊工業新聞出版局から刊行されました.

 表紙の, 地形によって地盤は異なる

      様々な土とその特性

      地盤を理解する試験方法

      建設で注意する地盤とは

 地盤災害を防止する対策の5行と,“知りたいことが良く分かる”といううたい文句から,安田 進氏(東京電機大学名誉教授)の狙いがよく分かります.

 本書は,主に土木工学,建築学,農業工学に携わっている方々,例えば計画段階を担当される役所の方,調査設計を担当されるコンサルタントや設計事務所の方,施工を担当されるゼネコンやメーカーの方,などを対象に,全体に共通した,地盤特性や挙動に関わる土質力学を中心にした概論を提供しようというもので,簡易な図表を用いて理解しやすくまとめられています.

 地形や構成する土の特性によって地盤は異なるため,安全で安心な生活を送るためには被害履歴や地盤情報の収集により,近い将来想定される災害を未然に防ぐ取り組みが求められています.この見方は、当首都圏地盤解析ネットワークが関わる地盤に関する問題と共通するところでもあり,会員の皆さんのみならず,広く地盤に関わっておられる皆さんにお勧めしたいと思います.

 

安田 進工学博士は、1948年 広島市生まれ,1975年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了,1975年 基礎地盤コンサルタンツ㈱入社,1986年 九州工業大学工学部助教授,1994年 東京電機大学理工学部教授,2006年 地盤工学会副会長,2013年 日本地震工学会会長,2016年 東京電機大学副学長を歴任.


火山学
ドイツ発,過去-現在そして未来へ

火山学

ハンス‐ウルリッヒ シュミンケ(著)

隅田まり・西村裕一(訳)

ISBN10-4772231331 

出版社:古今書院

発売:2010年10月20日

ジャンル:火山学・環境問題

プレートテクトニクスから,マグマ・水・土壌・気候,そして恩恵まで!

世界中の火山とそこに残された記録,今火山で起きている事を,多数の美しい写真とイラストで説明しながら紹介しています.新装版Ⅰ,Ⅱも好評発売中.

第Ⅰ章 多大な影響をもたらす異常気象・極端気象(グローバル気象気候災害、アジアモンスーン域における洪水と旱魃、脅威となる台風、局地化する豪雨災害と短時間強雨・集中豪雨、温暖化渦中の大雪、降雹―下層暖気上に強い寒気進入―、激化する突風・竜巻、ブロッキングする偏西風とジェット気流、猛暑とフェーン現象のしくみ、仙台のヒートアイランド、温暖化進行のなかの冷夏、変動する黄砂、広域大気汚染と酸性雨)
第Ⅱ章 地球温暖化の実態(IPCC第 5次報告書の概要、温室効果ガスのグローバル分布特性、放射収支・熱収支からみた地球温暖化、地球温暖化曲線の変遷)
第Ⅲ章 地球温暖化など気候変化の諸影響(植生遷移への影響、生物(植物)季節への影響、農業生産への影響①―コメ・コムギ―、農業生産への影響②―トウモロコシ・ダイズ―、農業生産への影響③―衛星,土壌,気象データでさぐるてん菜の収量―、果樹生産への影響、水資源への影響、砂漠化への影響、海洋生態系への影響、健康・疾病への影響、交通への影響、ツーリズムと気候、生活(衣食住)への影響)
第Ⅳ章 大気・海洋相互作用からさぐる気候システム変動(海洋ダイナミクスからさぐる気候変動、太平洋十年規模振動からさぐる気候変動、気候変動と海洋生態系のレジームシフト、ENSOの多様性からさぐる気候変動、黒潮の変動、台風からさぐる気候変動、西風バーストからさぐる気候変動、モンスーンからさぐる気候変動)
第Ⅴ章 極域・雪氷圏からみた気候システム変動(北極振動からみた気候変動、北極海氷からみた気候変化と変動、北極雪氷圏における大気海洋相互作用、氷床コアに記録された気候変動、グローバル氷床・氷河の推移からみた気候変動、カラコラム山脈における雪氷圏変動、パタゴニアにおける雪氷圏変動、南極大陸域の温暖化の特徴と氷床変動、南極大陸周辺の雪氷圏からみた気候変動、オゾン層破壊とその諸影響)
第Ⅵ章 自然要因からさぐるグローバル気候システム変動(ミランコビッチ・サイクル、太陽活動からさぐる気候変動、太陽活動と海洋・気候システム、火山噴火からさぐる気候変動、テレコネクションからさぐる気候変動、世界の気候区分の諸特性)
第Ⅶ章 歴史時代における気候環境変動(完新世における世界の気候環境変動、中世温暖期前後の日本の気候環境変動、小氷期前半の気候環境変動、小氷期後半の気候環境変動、太陽活動を中心にみた気候環境変動)
第Ⅷ章 数百~数千年スケールの気候環境変遷(ヒプシサーマルと近年温暖期の気候要因比較、海水準変動から探る気候環境変遷、樹木年輪からさぐる気候環境の変遷、花粉分析からさぐる古気候環境変遷、植物珪酸体からさぐる気候環境変遷、貝形虫類と有孔虫類からさぐる古気候・古環境変遷、古地形・堆積物からさぐる古気候・環境変遷)
第Ⅸ章 自然エネルギーの利活用(生命の源―太陽エネルギー、活用進む風エネルギー、古くて新しい陸水エネルギー、無尽蔵の海洋エネルギー、地球内部に潜む地熱エネルギー、循環型のバイオマスエネルギー)

デジタル第四紀
幅広い研究の成果が一つにまとめられています♪

デジタルブック最新第四紀学 Digital Book : Progress in Quaternary research in Japan : 日本第四紀学会50周年記念出版物

日本第四紀学会電子出版編集委員会(編)

ISBN978-4-9904-6751-7

出版:日本第四紀学会

発売:2013年7月31日

ジャンル:第四紀学全般

2020.2.7 価格が改定されました。なんと1部1,000円!安い!![送料込、振込手数料別].申込書は日本第四紀学会ホームページ(http://www.quaternary.jp/publication/20141020_dbook.html)よりダウンロードできます.日本第四紀学会大会時に会場でも販売予定.

 

日本第四紀学会が総力を挙げて作りました!

 2006年に学会創立50周年を迎えた同会が企画した電子書籍。総勢115名の著者が送る全95編の解説は圧巻です。印刷すると2394頁に及びます。デジタルの強みを活かし、カラーの写真や図が沢山収録され、更に分かりやすい解説文が添えられています。

地球史の現代:第四紀の研究→第四紀の地球環境とその変動→将来予測に向けた第四紀の研究→ヒューマンインパクト→地球システムを駆動する寒冷圏の変動→第四紀の時を刻む層序・編年→日本列島の地形と地質→第四紀地殻変動と火山活動→人類のあゆみ→第四紀の生物群→第四紀研究を推進する最先端の年代測定法

沖積低地 土地条件と自然災害リスク
教員のみなさま必見!

沖積低地ー土地条件と自然災害リスクー

海津正倫(著)

ISBN978-4-7722-5328-4 C3044

出版社:(株)古今書院

発売:2019年11月10日

ジャンル:河川がつくる地形と自然災害

沖積低地ってどうやってできたの?

低地に広がる風景、河川の発達や土地利用の移り変わりとともに、土地の成り立ちを知り、その土地との付き合いかたを考えるきっかけになること間違いなしのお薦めの1冊となっています。

 台風19号など広域での豪雨災害が発生していた中で,この本が出版された.この災害でも近年に発生した多くの災害と同様に,洪水ハザードマップの有効性が指摘された.マスメディア等では避難行動に対して極めて有効であったとの指摘が多かった.
 実際,洪水ハザードマップ等を見て,災害をできるだけ回避する行動をとることは非常に大切である.しかしながら,できれば、なぜその場所の災害リスクが高く,避難所はなぜ安全なのか,もう1歩理解を進めて,将来に備えて経験知を蓄積していくことが大事であろうと考える.ハザードマップを見る時に,該当地域の地形について,国土地理院の地形図,空中写真,土地条件図,治水地形分類図,陰影起伏図などを参照したり,昔の地形図を見て,その地域がどのように改変されてきたのかを探ったり,インターネットの活用によって多くの情報を手にすることができる.こうして,そもそも該当する地形が成り立つに至った過程を知ることが大事であると考えられる.
 ここに紹介する本書はまさにそのようなことに役立つものである.筆者は日本や世界の平野地形(沖積平野や海岸平野)の専門家であり,様々な自然災害の調査を経験してきた.その豊富な経験から多くのことを学ぶことができると思う.
 この本は,著者によると,現実に避難勧告や避難指示を出す側の自治体関係者を含む実務者,子供たちに接する学校の先生等の教育者向けを意識して書かれているとのことである.同時に,多くの人達が,自分たちが生活している場所に目を向け,それぞれの地域の特性やそれぞれの場所の土地条件を知ることがとても重要だと思われる.そうした実務に生かされ,これからを担う多くの子供たちに伝えられていくこととともに,さらにより幅の広い人々に読まれることを期待したい.

武蔵野樹林
多摩川による多摩丘陵の大規模侵食

武蔵野樹林 vol.6 2021春

 

ISBN978-4-04-884422-2 C9470

発行:角川文化振興財団

発売:2021年3月15日

ジャンル:武蔵野台地と自然

武蔵野にまつわるエトセトラ…

“特集 武蔵野の地盤(P58~68)”NPO法人 首都圏地盤解析ネットワーク遠藤邦彦・杉中佑輔著収録。武蔵野台地研究の最前線と12万年前の多摩丘陵とその変遷について解説します。

 ・前編 武蔵野台地研究のアップデート 杉中佑輔

 ・後編 かつて多摩丘陵の北縁は三鷹市付近にあった 遠藤邦彦   


武蔵野樹林
ダイダラボッチの足跡の正体は?

武蔵野樹林 vol.5 2020秋

 

ISBN978-4-04-884394-2 C9470

発行:角川文化振興財団

発売:2020年11月6日

ジャンル:武蔵野台地と自然 

武蔵野にまつわるエトセトラ…

“武蔵野台地の窪地(P44~45)”当法人代表 遠藤邦彦執筆。

 ダイダラボッチの足跡と言われる窪地はなぜできたのか。

 地形・地質学の見地から短く解説しています。  


武蔵野樹林
武蔵野を堪能しよう♪

土と水と生きる道しるべ 武蔵野樹林 vol.3 2019秋

 

ISBN978-4-04-8842-48-8 C9470

発行:角川文化振興財団

発売:2019年10月31日

ジャンル:武蔵野台地と自然 

武蔵野にまつわるエトセトラ…

“武蔵野台地の地形を俯瞰してみよう!”当法人代表 遠藤邦彦執筆。

 3Dの地形区分図を見ながら、地形の成り立ちや関東ローム層の解説が読めます。 


気候変動の事典
気候変動の全てが分かる一冊!

気候変動の事典

山川修治・常盤勝美・渡来 靖(編)

ISBN978-4-254-16129-8 C3544

出版社:朝倉書店

発売:2017年12月15日

ジャンル:気候変動・環境問題

具体的な事例確認から減災のためのリスク管理まで幅広く解説!

 農業への影響、交通・健康への影響など、生活に関わってくる様々な気になることを読み切り形式で解説。これからのエネルギー問題や災害に備えて、読んでおきたい大作です。

山川先生のコメント

 地球環境に関心の集まるなか、各分野で活躍している研究者の方々に幅広くご執筆いただき、包括的な情報をわかりやすく紹介しています。巻末の「気候変動・気候災害に関する年表」を含め、関連事項を調べるさいなどに参考にしていただけると幸いです。

第Ⅰ章 多大な影響をもたらす異常気象・極端気象(グローバル気象気候災害、アジアモンスーン域における洪水と旱魃、脅威となる台風、局地化する豪雨災害と短時間強雨・集中豪雨、温暖化渦中の大雪、降雹―下層暖気上に強い寒気進入―、激化する突風・竜巻、ブロッキングする偏西風とジェット気流、猛暑とフェーン現象のしくみ、仙台のヒートアイランド、温暖化進行のなかの冷夏、変動する黄砂、広域大気汚染と酸性雨)
第Ⅱ章 地球温暖化の実態(IPCC第 5次報告書の概要、温室効果ガスのグローバル分布特性、放射収支・熱収支からみた地球温暖化、地球温暖化曲線の変遷)
第Ⅲ章 地球温暖化など気候変化の諸影響(植生遷移への影響、生物(植物)季節への影響、農業生産への影響①―コメ・コムギ―、農業生産への影響②―トウモロコシ・ダイズ―、農業生産への影響③―衛星,土壌,気象データでさぐるてん菜の収量―、果樹生産への影響、水資源への影響、砂漠化への影響、海洋生態系への影響、健康・疾病への影響、交通への影響、ツーリズムと気候、生活(衣食住)への影響)
第Ⅳ章 大気・海洋相互作用からさぐる気候システム変動(海洋ダイナミクスからさぐる気候変動、太平洋十年規模振動からさぐる気候変動、気候変動と海洋生態系のレジームシフト、ENSOの多様性からさぐる気候変動、黒潮の変動、台風からさぐる気候変動、西風バーストからさぐる気候変動、モンスーンからさぐる気候変動)
第Ⅴ章 極域・雪氷圏からみた気候システム変動(北極振動からみた気候変動、北極海氷からみた気候変化と変動、北極雪氷圏における大気海洋相互作用、氷床コアに記録された気候変動、グローバル氷床・氷河の推移からみた気候変動、カラコラム山脈における雪氷圏変動、パタゴニアにおける雪氷圏変動、南極大陸域の温暖化の特徴と氷床変動、南極大陸周辺の雪氷圏からみた気候変動、オゾン層破壊とその諸影響)
第Ⅵ章 自然要因からさぐるグローバル気候システム変動(ミランコビッチ・サイクル、太陽活動からさぐる気候変動、太陽活動と海洋・気候システム、火山噴火からさぐる気候変動、テレコネクションからさぐる気候変動、世界の気候区分の諸特性)
第Ⅶ章 歴史時代における気候環境変動(完新世における世界の気候環境変動、中世温暖期前後の日本の気候環境変動、小氷期前半の気候環境変動、小氷期後半の気候環境変動、太陽活動を中心にみた気候環境変動)
第Ⅷ章 数百~数千年スケールの気候環境変遷(ヒプシサーマルと近年温暖期の気候要因比較、海水準変動から探る気候環境変遷、樹木年輪からさぐる気候環境の変遷、花粉分析からさぐる古気候環境変遷、植物珪酸体からさぐる気候環境変遷、貝形虫類と有孔虫類からさぐる古気候・古環境変遷、古地形・堆積物からさぐる古気候・環境変遷)
第Ⅸ章 自然エネルギーの利活用(生命の源―太陽エネルギー、活用進む風エネルギー、古くて新しい陸水エネルギー、無尽蔵の海洋エネルギー、地球内部に潜む地熱エネルギー、循環型のバイオマスエネルギー)

エルニーニョ現象
的確な予測は農業・経済対策に必要不可欠!

エルニーニョ・ラニーニャ現象地球環境と人間社会への影響

気候影響・利用研究会(編)

ISBN978-4-425-51153-2 C3056

出版社:成山堂書店

発売:2010年11月3日

ジャンル:気象異常・環境問題

今年は冷夏で暖冬? OR それとも猛暑で大寒波?

 世界各地で異常気象を引き起こす「エルニーニョ」と「ラニーニャ」。発生のメカニズムから、生態系・人間社会に及ぼす重大な影響を各分野の専門家が解説しています。

山川先生のコメント

 気候影響・利用研究会が中心となってまとめました。エルニーニョ現象・ラニーニャ現象は、日本を含む世界各地に多大な影響を及ぼし、さまざまな気象災害をもたらすことが明らかになっています。その発生・発達のメカニズムや諸影響を多面的に取り上げています。

第1章 エルニーニョ・ラニーニャ現象とは何か(エルニーニョ現象のメカニズム、1997/98年のエルニーニョ現象、ラニーニャ現象と地球環境、エルニーニョ・ラニーニャ年で異なる東アジアの気圧配置、エルニーニョ・ラニーニャ現象に伴う全球海面水温変動、地球温暖化とエルニーニョ現象、エルニーニョ現象と西風バースト、エルニーニョ現象と台風の発生・経路との関係、1997/98年のエルニーニョ現象と気候システム変動、エルニーニョ現象時の日本の集中豪雨 — 2009年夏を中心に、南部アフリカにおける降水量変動とエルニーニョ現象)
第2章 エルニーニョ・ラニーニャ現象が及ぼす生態系・農林水産業への影響(エルニーニョ現象と海洋生態系、エルニーニョ現象と植物季節、エルニーニョ・ラニーニャ現象と日本のウメ開花との関係、フィリピンの農業生産に与えるENSOの影響)
第3章 人間社会におけるエルニーニョ・ラニーニャ現象の影響(エルニーニョ現象と社会生活、エルニーニョ現象と水資源、ラニーニャ年夏季の猛暑、エルニーニョ・ラニーニャ現象と健康)

改訂版日本の沖積層
日本地理学会賞(優秀著作部門)受賞!

改訂版 日本の沖積層ー未来と過去を結ぶ最新の地層ー

遠藤邦彦(著)

ISBN978-4-86600-027-5 C0044

出版社:冨山房インターナショナル

発売:2017年4月11日

ジャンル:地学全般

沖積層ってなに?

 関東平野での研究を中心に、日本の地下に広がっている沖積層について50年に及ぶ研究成果をまとめています。GaNTはこの1冊から始まった?!これから本格的に地学を学びたい人たちにこそ読んでいただきたい、日本の沖積層改訂版です。

目次
第1部 日本の沖積層―未来と過去を結ぶ最新の地層 概論(関東平野の特徴/ 沖積層の基底地形と層序の概要/ 溺れ谷の時代―カキ礁の発達/ 関東平野中央部におけるLGM以降の海水準変動の復元/ 関東平野における沖積層の形成過程/ 沖積層研究の重要性/ 沖積層に関するQ&A)
第2部 日本の沖積層―未来と過去を結ぶ最新の地層(関東平野の地形・地質の特徴/ 沖積層の層序―定義について/ 沖積層の器―埋没谷 / 中川低地・東京低地・東京湾の沖積層/マガキ礁の発達―溺れ谷の時代/ 関東平野中央部におけるLGM以降の海水準変動の復元/ 東京湾北部~中央部の沖積層/ 中川低地の沖積層(上部層を中心に)/ 利根川の流路変遷と沖積層/ 関東平野における沖積層の形成過程/ 日本の海岸砂丘の形成史と、風による粒子の運搬/ 沖積層をめぐる課題/ 完新世の相対的海水準変動と縄文海進―続/ 東京の地形をめぐって/ 沖積層研究の重要性)

極圏・雪氷圏と地球環境
海洋大循環と気候の関係も解説、知ることは防災への第一歩!

極圏・雪氷圏と地球環境

遠藤邦彦・山川修治・藁谷哲也(編)

ISBN978-4-8176-0339-5 C3040

出版社:二宮書店

発売:2010年3月3日

ジャンル:氷河・気候変動・環境問題

極圏・雪氷圏から何が分かるの?

 今話題の地球温暖化と切っても切れない雪と氷の世界。地球規模の気候変動の記録が世界中の氷河に記録されています。現代の氷河の動向紹介のほかに、これからの予測と防災についても解説しています。

山川先生のコメント

 地球環境という視野で、年々変動から数十万年に及ぶ長期変動まで、極圏と雪氷圏の諸現象を探究しています。地球温暖化に関連して北極圏では海氷の減少、高山は氷河の縮小が重大な問題になり、それがさらなる異変を生ずる可能性もあるなど、具体例を挙げて解説しています。

第1章 長期的視野で探る極圏・雪氷圏の環境変遷(極圏・雪氷圏と地球環境科学への誘い、南極大陸沖深海底堆積物にみられる磁気的特性の変動、ミランコヴィッチ・サイクルと氷期サイクル、南極氷床コアによる氷期サイクルと風速の復元)
第2章 山岳氷河の消長(最近の山岳氷河変動の意味するもの―消滅する氷河と拡大する氷河湖―、ヨーロッパ=アルプスにおける氷河の消長、カラコラム山脈とパミールにおける氷河消長の特性、パタゴニアにおける氷河の消長(安仁屋 政武、雪氷圏における災害とこれからの問題)
第3章 永久凍土と積雪変動(温暖化と永久凍土の融解、シベリアとモンゴルの永久凍土、ユーラシア積雪の経年変動)
第4章 海洋と気候の変動から探る極圏・雪氷圏(極域海洋と海洋大循環、IPCC第4次報告書にみる将来の極圏・雪氷圏 全球気候モデルによる温暖化予測、北極振動とユーラシアの気候変動、南極振動とENSO、南極内陸部の気候と逆転層、2008年中国中南部における記録的豪雪のメカニズム―2007年北極海海氷縮小との関連も含めて―)

第四紀
これから地質学を学ぼうと思っている人にこそオススメ!

Field Geology9 第四紀

日本地質学会フィールドジオロジー刊行委員会(編)

遠藤邦彦・小林哲夫(著)

ISBN978-4-320-04689-4

出版社:共立出版

発売:2012年9月15日

ジャンル:第四紀学全般

第四紀とは?

 地質時代の中で最も新しい時代が第四紀です。第四紀の新定義から、火山・地殻変動・海水準変動など、気候変動や地形変遷にまつわる実践編を多数収録。地質学や地球について学びたい方にお届けしたい応用編!

A 概説編
A-1 第四紀という時代/ A-2 新しい第四紀像/ A-3 第四紀の気候変動の特徴/ A-4 活火山と噴火現象・噴火様式の分類/ A-5 火山噴出物の分類
B 実践編
B-1 テフロクロノロジー/ B-2 日本列島の第四系/ B-3 地殻変動と第四紀の地形・堆積物/ B-4 山地の地形変遷―氷河・周氷河作用および斜面の物質移動/ B-5 海水準変動・海進海退と第四紀の地層形成/ B-6 湖沼堆積物,湿原堆積物調査法―陸域から得られる情報/ B-7 火山地質調査の基礎/ B-8 火山地形の分類/ B-9 降下テフラの分類/ B-10 火砕流堆積物/ B-11 火砕サージとブラスト堆積物/ B-12 溶岩/ B-13 岩屑なだれ堆積物/ B-14 ラハールと災害/ B-15 噴火と地殻変動/ B-16 人間生活と第四系
C 文献編