GaNT研究ノート GaNT Research Note

 

 これまで「研究ノート」では調査報告や研究成果を掲載してきました.

 このほど,会員の皆さんに執筆いただけるよう規定を設け,研究成果,調査報告,解説,露頭紹介などの発信の場として,「GaNT研究ノート」と改め公開して行くことになりました.関心のある方は事務局までお問い合わせください.

 

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目次

 

 


 

 

GaNT研究ノート 第1号  GaNT Research Note No.1

 

調査報告 

レポート≪二子玉川付近を歩いてみた≫調査報告:2019年台風19号と多摩川洪水

遠藤邦彦 p.1-5

Kunihiko ENDO (2021) Report:The 2019 Tamagawa Flood at Futago-Tamagawa, southern Tokyo. GaNT Research Note, 1, 1-5.

 

<要旨>

 2019年秋には大型の台風が次々と上陸し被害をもたらした.10月10~13日の台風19号による豪雨により,多摩川は増水し,下流部では氾濫するなど各所で災害が発生した.氾濫に襲われた二子玉川付近を調査し,多摩川に沿う地形との関係を見てみた.

 Typhoon 19 was landed on the Kanto District on October 12, 2019, and flood hazards occurred along Tama River and the other areas. Topographical condition in Futago-tamagawa area along the lower Tama River, where a tributary Nogawa join, was surveyed.

 

 

 

 

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GaNT研究ノート 第2号  GaNT Research Note No.2

 

論説 多摩川に沿う地形の特徴―立川段丘面を中心に―

遠藤邦彦・千葉達朗・大里重人・石綿しげ子・ 杉中佑輔・是枝若奈・小森次郎・堀 伸三郎 p.1-18

Characteristics of landforms along Tama River. Kunihiko ENDO, Tatsuro CHIBA, Shigeto OHSATO, Shigeko ISHIWATA, Yusuke SUGINAKA, Wakana KOREEDA,Jiro KOMORI, Shinzaburo HORI

<要旨>

 The topographical characteristics of the Musashino Upland in Tokyo were investigated along Tama River, chiefly forcused on the Tachikawa terraces(surfaces: MIS 3-2). Landform division of the Musashino Upland was revised by Endo et al.(2019). In this paper on the basis of the new division, detailed topographical characteristics of the Tachikawa terraces are described. Along the lower reaches, Tachikawa surfaces are overlane by Chuseki-so(mainly Holocene deposits). The Tachikawa surface from Komae(Kitami) to Denen-chofu, surface Tachikawa Loam formation is attacked by fluvial processes, sometimes the surface are covered with flood sediments. 

 The middle reaches of Tama River (from Oume to Tachikawa), Tachikawa surface 2 and 3(Aoyagi surface) overly the former fan deposits of Tc-1 and Musashino fan deposits(M1 and M2).

 

 

 

 

 

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GaNT研究ノート 第3号  GaNT Research Note No.3

 

解説 多摩川の薄層扇状地と軟岩の侵食

遠藤邦彦・大里重人・石綿しげ子・ 小森次郎 p.1-10

Alluvial fan along Tama River and soft rock of Kazusa Group. Kunihiko ENDO, Shigeto OHSATO, Shigeko ISHIWATA, Jiro KOMORI

<要旨>

 関東山地に広い流域を持つ多摩川は,青梅から山地を離れ,広大な扇状地を形成し,その延長に広い武 蔵野台地を形成した.その多摩川の流路は扇状地や台地の南側の縁,上総層群からなる多摩丘陵の北縁の 位置にある.一方,かつては武蔵野台地の中央部まで多摩丘陵が存在していたと考えられる.言い換えれ ば,主に上総層群の軟岩によって構成される多摩丘陵は、多摩川によって大きく浸食されてきたことにな る.以下にその背景を解説する.

 

 

 

 

 

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解説 かつて多摩丘陵は武蔵野台地の中央まで広がっていた ー東京層と“世田谷層”から考えるー

遠藤邦彦・杉中佑輔 p.11-14

Former Tama Hills -from Tokyo Formation and Setagaya Formation-. Kunihiko ENDO, Yusuke SUGINAKA

<要旨>

 かつて多摩丘陵は武蔵野台地の中央部(三鷹市域)まで広がっていたと考えられる.その根拠として,世田谷区で認められた極めて軟弱で海のもとで堆積した世田谷層(東京層)が西方の三鷹市域まで追跡された ことが挙げられる.なぜそれが多摩丘陵の広がりと結びつくのかを解説する.

 

 

 

 

 

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ニュース 論文賞の受賞

遠藤邦彦 p.15-16

<要旨>

 2021年8月27日~29日にオンラインで行われた日本第四紀学会2021年大会(オンライン-大阪)において、主に当法人の会員からなる 15 名が執筆した第四紀研究掲載論文が日本第四紀学会論文賞を受賞しました.授賞式では遠藤が執筆者を代表して受賞の言葉を述べましたが,以下は「授賞の言葉」に、この論文を執筆した背景や、どのように執筆を進めたのか、などについて加筆したものを掲載します.

 

 

 

 

 

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GaNT研究ノート 第4号  GaNT Research Note No.4

 

東京都文京区の本郷台地で認められた中期更新世テフラ群  

鈴木正章・遠藤邦彦  p.1-15

Middle Pleistocene tephras found in the Hongo Upland, Bunkyo Ward, Tokyo. Masaaki Suzuki and Kunihiko Endo

<要旨>

 Five Middle to Late Pleistocene tephra layers found from the drilling cores in Hongo Upland and the vicinity, in the Musashino Uplands, Bunkyo Ward, Tokyo. On the basis of descriptive petrographic properties, those are correlated to wide- spread tephras of Ata-Th(MIS 7) and Tky-Ng1(MIS 9), and TCu-1(Tm-2)(MIS 7) from the Hakone volcano. Moreover, GoP1(MIS 9) and TE-5a(MIS 11) tephras probably identified. These are useful data for understanding the Middle to Late Pleistocene stratigraphy and topography in Musashino Uplands in Tokyo and the surrounding areas.

 武蔵野台地の一角を占める東京都文京区の本郷台地および隣接する台地において,中期更新世の テフラがボーリング試料から 5 層見出された.それらは火山ガラスや鉱物の屈折率を含む記載岩石 学的特性に基づいて,広域テフラの阿多鳥浜テフラ(Ata-Th),高山 Ng1 テフラ(Tky-Ng1)および箱根 火山起源の多摩 TCu-1 テフラ(Tm-2)に対比される可能性が強い.さらに,ゴマシオ第一軽石層 (GoP1)およびTE-5a テフラに対比される可能性があるテフラも見いだされた.以上のうち,Ata-Th と TCu-1(Tm-2)はほぼ同時に降下・堆積したと考えられる.これらのテフラに基づけば,本郷台地お よび隣接する台地の地下には,MIS 5.5 の東京層に加え,MIS 7,MIS 9 に相当する海進サイクルを 加えて 3 つの海進サイクルの中・後期更新世の堆積物が存在する可能性が高い.

 

 

 

 

 

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ニュース 会報No.4-2,講演

p.16-17

<要旨>

1.会報No.4-2より

 昨年5月に発売された「縄文海進」はおかげさまで増刷されました.

2.講演について

 昨年講演した東京都三鷹市,東京都埋蔵文化財センター,埼玉県蓮田市における講演についてご紹介します.

 

 

 

 

 

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論文紹介 日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」

p.18-19

1.科研費等に基づく研究成果について

 2019年度から3年間の文部科学省の科学研究費に基づく武蔵野台地の地盤の解明をテーマに取り組みました.2022年度に終了しましたが多くの研究成果が得られました.その成果の一部を日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」に投稿し,2023年に刊行されました.約30ページにわたるもので,前半に当たります.後半の約30ページも同研究紀要に投稿し.2024年2月末に刊行となりました.前半,後半がそろいましたので,是非とも皆さんにはお目通しをお願いいたします.

 各論文のpdfは下記から閲覧・ダウンロードいただけます.

 

 

 

「論文紹介」全文

 

 

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遠藤邦彦・須貝俊彦・隅田まり・石綿しげ子・近藤玲介・杉中佑輔・鈴木正章・中尾有利子・野口真利江・関本勝久・中山俊雄・是枝若奈・竹村貴人(2023)武蔵野台地におけるボーリング゙試料に基づく中・後期更新世の地質層序と古環境 ―基準ボーリングコアの設定を中心に―.日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」,No.58,p.153-183.

 

 

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遠藤ほか2023ボーリング試料地質層序_研究紀要.pdf
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遠藤邦彦・須貝俊彦・杉中佑輔・石綿しげ子・隅田まり・野口真利江・関本勝久・鈴木正章 大里重人・近藤玲介・中尾有利子・中山俊雄・是枝若奈・堀 伸三郎・竹村貴人(2023)武蔵野台地における中・後期更新世の地形・地質と古地理変遷 ―主としてボーリングデータに基づく―.日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」,No.59,p.109-142.  

 

 

 

※ダウンロードが重い場合は下の圧縮版をご利用ください.

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圧縮版遠藤他2024武蔵野台地古地理変遷_研究紀要.pdf
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2.福徳岡の場からの漂流軽石について

 福徳岡ノ場2021年8月13日に発生した海底噴火は極めて大規模なもので,大量の軽石を噴出,その軽石は北西方向に漂流し,10月上旬までには南西諸島に到達,沖縄では大量の軽石が漂着し大きな影響が発生した.本研究では人工衛星観測データを用い,デジタル処理により福徳岡ノ場からの軽石を抽出する手法を開発し,時系列の人工衛星観測の光学センサデータに適用して,福徳岡ノ場から沖縄本島に至るまで漂流軽石を追跡して,この漂流軽石が南西諸島に至る漂流状況を詳しく明らかにした点,非常に興味深い. 

 

 

中山裕則・池田真凛(2024)時系列衛星データによる2021年福徳岡ノ場からの漂流軽石抽出と追跡解析.日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」,59,15-27.

 

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中山池田2024衛星データによる福徳岡ノ場漂流軽石抽出追跡解析_研究紀要.pdf
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 この文献に関連して,同じ噴火に由来する漂流・漂着軽石について,沖縄における状況が詳細に明らかにされ,本NPOのホームページ上で紹介されている(GaNT de CAFÉ>追跡!漂流軽石).今までにない規模での軽石群の漂着の実態が明らかになったのは大変貴重なことなので,合わせて参照されるよう希望します. 

 GaNT de CAFÉ>追跡!漂流軽石

 

ニュース 地図中心への執筆

p.20

「武蔵野台地の地形」

 日本地図センターの定期出版物である【地図中心】の2024年1月号「総特集 日本段丘図鑑」に「遠藤邦彦・杉中佑輔:武蔵野台地の段丘地形」を執筆しました.遠藤ほか(2019)で武蔵野台地の地形区分の最新版を示しましたが,武蔵野台地の地形区分を更新したものを掲載しています.

 

その2 「縄文海進」予告

 4月発売予定の地図中心でも下記の論文が掲載されます.

・遠藤邦彦(2024)縄文海進と地形―関東平野を中心にー.地図中心,印刷中.

・野口真利江(2024)マガキとマガキ礁.地図中心,印刷中.

・杉中佑輔(2024)“沖積層の器”の形成から縄文海進の進入へ.地図中心,印刷中.

・須貝俊彦(2024)濃尾平野の縄文海進と沖積層.地図中心,印刷中.

・須貝俊彦(2024)濃尾傾動運動と第四紀の海進海退サイクル.地図中心,印刷中.

 

 

 こうした成果をホームページにも掲載していく方針でおりますので,皆さんにおかれましは, HP を通じてご覧頂き,疑問点をぶつけて頂ければありがたく思います.

 

 遠藤邦彦・杉中佑輔(2024)武蔵野台地の段丘地形.地図中心,1月号,22-24.

 

 

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遠藤杉中2024武蔵野台地の段丘地形_地図中心.pdf
PDFファイル 12.2 MB

 

 

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