追跡!漂流軽石

最終更新 2022.1.18

 

作成日 2021.11.19

 沖縄県では福徳岡ノ場ふくとくおかのばからの軽石の漂着は落ち着いてきたようです.

目次

2021.11.19 1.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.11.11の状況)

2021.11.22 2.沖縄県本部町の軽石漂着状況(2021.11.11の状況)

2021.11.27 3.福徳岡ノ場の8.13海底大噴火に由来する漂流軽石(沖縄)

2021.12.01 4.沖縄県水納島の軽石漂着状況(2021.11.21の状況)

2021.12.01 5.沖縄県本部町の軽石漂着状況(2021.11.22-23の状況)

2021.12.01 6.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.11.23の状況)

2021.12.08 7.沖縄県伊計島の軽石漂着状況(2021.10.16)

2021.12.08 8.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.12.3の状況)

2021.12.14 9. 沖縄県具志堅・新里の軽石漂着状況(2021.12.10の状況)

2021.12.15 10. ビーチ(砂浜海岸)の地形(微地形)

2021.12.20 11.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.12.18の状況)

2021.12.20 12. 沖縄県具志堅・新里の軽石漂着状況(2021.12.18の状況)

2021.12.28 13. 沖縄県本部町の軽石漂着状況(2021.12.25の状況)

2022. 1.18 14.沖縄県本部町の軽石漂着状況(2022.1.14の状況)

2022. 1.18 15.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2022.1.15の状況)

2022. 1.24 16.沖縄県海洋博公園内大石原海岸の軽石漂着状況(2021.11.28の状況)  new!

2022. 1.24 17.沖縄県新里・具志堅の軽石漂着状況(2021.12.5の状況) new!

 

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1.沖縄県浦添うらそえ宜野湾ぎのわんの軽石漂着状況(2021.11.11の状況)

更新 2021.11.19

浦添・宜野湾の位置(国土地理院10mDEM使用)
浦添・宜野湾の位置(国土地理院10mDEM使用)

 沖縄の現地では軽石の漂着に関して記録にとどめておこうという機運も生まれています.この軽石の漂流は黒潮に乗って伊豆諸島方面に向かうと見られており,すでに式根島などに漂着したという報道もなされています.

 ここには沖縄在住の千村氏からの報告を掲載します.


 

 

 

2.沖縄県本部町もとぶちょうの軽石漂着状況(2021.11.11の状況)

更新 2021.11.22

 

本部町の位置図(国土地理院10mDEM使用)
本部町の位置図(国土地理院10mDEM使用)

 福徳岡ノ場8.13大噴火に由来する軽石の沖縄本島への漂着について,本部町在住の比嘉啓一郎さんの了解が得られましたので,写真を含む情報を掲載します.


 

 

 

3.福徳岡ノ場の8.13海底大噴火に由来する漂流軽石(沖縄) 

撮影:遠藤邦彦

 

屋我地ビーチの位置(国土地理院10mDEM使用)
屋我地ビーチの位置(国土地理院10mDEM使用)

 沖縄本島で採取された漂着軽石を入手しました.場所は名護市の屋我地((/rp>やがじ)(/rp>ビーチで,採取日は10月26日です.

 No.1の軽石のように,その表面は、なめらかで丸みを持っています.屋我地ビーチに流れ着くまでに軽石粒子はぶつかり合ったり擦り合ったりして円磨されてきたものと思われます.

 小さい方の軽石(No.2)の一部は黒くなっています.これは,福徳岡ノ場の大噴火を起こす前のマグマには,白っぽいマグマと黒っぽいマグマがあったことを示しています.おそらく成分が異なるものと思われます.

 異なる成分を持つマグマが混合すること自体はそれほど珍しいことではありません.噴火時には極めて短時間に異なるマグマが出合い,混じり合う暇もないまま勢いよく噴出すると,直ぐに冷えて固まってしまうものと推定されます.

 最も大きい軽石(No.3)は長径11.5㎝ありますが,非常に軽いです.白っぽい軽石部分は非常に小さな穴(空隙)が多く,すこし強く擦ると,ざらざらの細かな粒子がとれるように,比較的軟らかいです.この空隙はマグマに含まれていた揮発成分(主に水)が気体になって膨らんだ気泡です.軽石の内部で閉じているものが多く,海水に浮かぶのはこの気泡が多いためです.

 軽石内部には黒っぽい鉱物が含まれています.いくつかの種類があるのでこれから調べます.


 

 

 

4.沖縄県水納島みんなじまの軽石漂着状況(2021.11.21の状況)

更新 2021.12.1

水納島の位置(国土地理院10mDEM使用)
水納島の位置(国土地理院10mDEM使用)

沖縄県出納島の軽石漂着状況が届きました.


 

 

 

5. 沖縄県本部町の軽石漂着状況(2021.11.22-23の状況)

更新 2021.12.1

本部町の位置(国土地理院10mDEM使用)
本部町の位置(国土地理院10mDEM使用)

比嘉啓一郎氏から沖縄県本部町の軽石漂着状況の第2報が届きました.

 

第1報 2.沖縄県本部町の軽石漂着状況(2021.11.11の状況)


 

 

 

6.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.11.23の状況)

更新 2021.12.1

浦添・宜野湾の位置(国土地理院10mDEM使用)
浦添・宜野湾の位置(国土地理院10mDEM使用)

千村次生氏から沖縄県浦添・宜野湾付近の軽石漂着状況の第2報が届きました.

 

第1報 1.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.11.11の状況)


 

 

 

7.沖縄県伊計島いけいじまの軽石漂着状況(2021.10.16)

更新2021.12.8

伊計島の位置(国土地理院10mDEM使用)
伊計島の位置(国土地理院10mDEM使用)

沖縄本島の太平洋側,伊計島からも漂着状況のレポートが来ました.


 

 

 

8.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.12.3の状況)

更新 2021.12.8

浦添・宜野湾の位置(国土地理院10mDEM使用)
浦添・宜野湾の位置(国土地理院10mDEM使用)

 千村次生氏から沖縄県浦添・宜野湾付近の軽石漂着状況の第3報が届きました.軽石は滞留が多く,新規の漂着はないようです.

 

第1報 1.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.11.11の状況)

第2報 6.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.11.23の状況)


 

 

 

9.沖縄県具志堅ぐしけん新里しんざとの軽石漂着状況(2021.12.10の状況)

具志堅・新里の位置(国土地理院10mDEM使用)
具志堅・新里の位置(国土地理院10mDEM使用)

 沖縄県在住の比嘉啓一郎氏から沖縄県本部半島北海岸の具志堅・新里における漂着軽石についてレポートが届きました.


 

 

 

ビーチ(砂浜海岸)の地形(微地形)

更新 2021.12.15

 

 沖縄における漂流軽石が各地のビーチなどに漂着している様子を見ると,ビーチ(砂浜海岸)の地形(微地形)の観察にとって非常に良い教科書の役割を果たしてくれる,という気持ちになります.軽石の漂着によってその特徴が鮮明になるのです.

 もともと,ビーチにはビーチに打ち寄せる様々な波が見られ,1日に数えきれないほどの回数でやってきて,ビーチに特徴のある地形(微地形)を残します.

 

図1 波によって形成された微地形を表す模式断面図(遠藤・千葉,1982)
図1 波によって形成された微地形を表す模式断面図(遠藤・千葉,1982)

 

 図1は,波がビーチに打ち寄せる際に様々な波を形成し,長い間に様々な特徴的な地形(微地形)を形成することを模式的に断面図で示したものです.

 

ブレイカーゾーン(砕波帯,breaker zone )
沖合から陸に近づいてくると,通常は浅くなるため,波は砕けます.砕波とか砕け波(ブレイカー, breaker )と呼びます.波が砕けるゾーンを砕波帯(ブレイカーゾーン)と言います.このゾーンには海底に砂の高まりができます(バー,沿岸州).海水浴場でやや沖に行った時に立つことのできる浅瀬がありますが,それがこのバーとよばれる地形です.引き潮の時に見ることができます.
サーフゾーン(Surf zone)
波が砕けた後,泡立った波が岸に近づいていきます.この泡だった波をサーフと呼びます.サーフィンは砕波帯からこの付近の波を使います.
スウォッシュゾーン(swash zone)
ビーチに近づくとサーフの泡立ちが消え,ビーチフェイス(beach face) とよばれる斜面を駆けあがります.この泡立ちの消えた駆けあがる波をスウォッシュと呼びます.この範囲をスウォッシュゾーン(swash zone)といいます.ビーチフェイスはビーチの中で最も傾斜が急で、表面は極めて平滑です.絶えずやってくるスウォッシュによって“カンナ”を掛けられたように平滑になっているのです.この駆け上がる波はシート状(シートフロー)で,斜面の上方で速度を失って止まります.止まった位置を良く見ると,波が運んできた砂やゴミなどが溜まっているのが分かります.今の沖縄のビーチではまさに軽石が線状に堆積することになります.この線状に残された模様はスウォッシュマークとよばれ,波が止まる位置は1回ごとに変わるので,折り重なって奇麗な模様を形成します.
バーム(berm)
以上の過程が何度も繰り返されるので,スウォッシュが止まる辺りがダンダンに高まりになっていきます.この高まりをバーム(berm)と呼びます.海岸を散歩するときによく歩く部分で,犬走りとよばれることがあります.今の沖縄のビーチでは粗い粒子の軽石が堆積して行くので,普段は見られないほどの高さになっているビーチがあります.

 

 以上説明した普段波がやってくる範囲を前浜(マエハマ,foreshore)と呼びます.

 

後浜(アトハマ,backshore)
バームより陸側は普段は波がやってこない部分で,アトハマ(後浜)とよばれますが,台風を始めとするストームの時に波がやってきて,普段より高い位置に同様の微地形を残します.その時のビーチフェイスやバームがあれば,ストームビーチと呼びます.後浜の陸側は砂丘ができている砂丘帯になっているのが普通です.
図2 江ノ島海岸で見られる様々なリップル(遠藤・千葉,1982)
図2 江ノ島海岸で見られる様々なリップル(遠藤・千葉,1982)

 このほか,ビーチフェイスを除いた範囲には,基本的に様々なタイプのリップル(漣痕,リップルマークともいう)が形成されます.ビーチフェイスでは絶えずシートフローをなすスウォッシュによってかんなを掛けられた状態にあるため,形成されません.

 

 図2は江の島海岸で認められた様々なタイプのリップルを図示したものですが,これは改めて説明したいと思います.


 

 

 

11.沖縄県浦添うらそえ宜野湾ぎのわんの軽石漂着状況(2021.12.18の状況)

更新 2021.12.20

 沖縄県在住の千村さんから12月18日の軽石漂着状況が届きました.強い北西風に吹き寄せられ滞留しています.

 

第1報 1.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.11.11の状況)

第2報 6.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.11.23の状況)

第3報 8.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.12.3の状況)

 以上のように,現在の沖縄のビーチは,スウォッシュマークを見たり,なぜバームとよばれる高まりができたのかを考えたり,ビーチフェイスがどんなものかを見たりする絶好の時期だと思います.

 

引用文献

遠藤邦彦・千葉達朗(1982)江ノ島海岸および富津州海岸におけるリップルについて. 日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」,17,107-117.


 

 

 

12.沖縄県具志堅・新里しんさとの軽石漂着状況(2021.12.18の状況)

更新 2021.12.20

 沖縄県在住の比嘉さんから12月18日の具志堅・新里での軽石漂着状況が届きました.大潮後の下げ潮時に観察しています.

 

第1報 9.沖縄県具志堅・新里の軽石漂着状況(2021.11.10の状況)


 

 

 

13.沖縄県本部もとぶ町の軽石漂着状況(2021.12.25の状況)

更新 2021.12.28

 沖縄県在住の比嘉さんから12月25日の本部町での軽石漂着状況が届きました.

 

比嘉さんのコメント

 「全体的に少しずつ軽石が減ってきているように感じます。

自然流出もありますが、人為除去作業の影響も大きいですね。

ただ北海岸(具志堅・新里)は、まだまだ影響が長引きそうです。」

 

第1報 2.沖縄県本部町の軽石漂着状況(2021.11.11の状況)

第2報 5.沖縄県本部町の軽石漂着状況(2021.11.22-23の状況)


 

 

 

14.沖縄県本部もとぶ町の軽石漂着状況(2022.1.14の状況)

更新 2022.1.18

 沖縄県在住の比嘉さんから1月14日の本部町での軽石漂着状況が届きました.本部半島の北側海岸では殆どの場所では著しい増減はみられず,人為的な除去を行わない限り,影響を長期に受けそうとのことです.

 

第1報 2.沖縄県本部町の軽石漂着状況(2021.11.11の状況)

第2報 5.沖縄県本部町の軽石漂着状況(2021.11.22-23の状況)

第3報 13.沖縄県本部もとぶ町の軽石漂着状況(2021.12.25の状況)


 

 

 

15.沖縄県浦添うらそえ宜野湾ぎのわんの軽石漂着状況(2022.1.15の状況)

更新 2022.1.18

 沖縄県在住の千村さんから2022年1月15日の軽石漂着状況が届きました.

 

千村さんのコメント

「1月に入り、軽石の漂着状況は落ち着いてきましたが、潮通しの悪い海域では依然として淀みに滞留しています。

 一方、厄介者を資源として使えないかという模索も始まっています。沖縄タイムスの新聞記事を2篇送ります。私自身は植木鉢の底石用にかご一杯確保しました……。」

 

 お送りいただいた新聞記事によると,軽石を使った人工漁礁の製作,道路のコンクリート舗装材など公共工事への活用案,お土産品の検討など,様々な取り組みが始まっているようです.

 

第1報 1.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.11.11の状況)

第2報 6.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.11.23の状況)

第3報 8.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.12.3の状況)

第4報 11.沖縄県浦添・宜野湾の軽石漂着状況(2021.12.18の状況)


 

 

 

16.沖縄県海洋博公園内大石原うふいしばる海岸の軽石漂着状況(2021.11.28の状況)

更新 2022.1.24

大石原海岸の位置(国土地理院10mDEM使用)
大石原海岸の位置(国土地理院10mDEM使用)

 更新が前後してしまいました.比嘉さんから届いた昨年11月末の状況です.


 

 

 

17.沖縄県新里・具志堅の軽石漂着状況(2021.12.5の状況)

更新 2022.1.24

新里・具志堅の位置(国土地理院10mDEM使用)
新里・具志堅の位置(国土地理院10mDEM使用)

 更新が前後してしまいました.比嘉さんから届いた昨年12月初めの状況です.