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2020.1.19「チバニアン編」

 

続編は乞うご期待ください!


2020年1月 しげとさんが行く ~チバニアン編~

1月16日 ✨チバニアンの登録決定前日に、千葉セクションに行く✨

図1 千葉セクションの位置
図1 千葉セクションの位置

 五井の駅から小湊鐵道(こみなとてつどう)に乗って、千葉セクション(チバニアン)を見に行ってきました。

 

 千葉セクションは、房総半島のほぼ中央部、養老川の河岸に位置しています。

 

[測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 1JHs 928]

小湊鉄道五井機関区
小湊鉄道五井機関区

 朝早く五井駅を出たキハ200形車両は、養老川に沿って、上流に向かって出発進行!

 

 車窓からは、いまだに復旧ができていない令和元年の台風被害の家屋が、あちこちに見受けられました。

穿入蛇行と千葉セクション
穿入蛇行と千葉セクション

 小湊鐵道は養老川沿いを進んでいきます。

 

 この養老川は、房総半島の隆起運動に伴って蛇行しながら下刻が進んだ河川で、穿入蛇行と呼ばれる蛇行しながらほぼ垂直に河道を下げてゆく地形を形づくっています。

 

 そのため、露頭の宝庫!

 

 近年、養老川流域の田淵にある露頭が、地質時代の模式露頭(国際標準模式地)となる可能性があるということで、急激に脚光を浴びてきました。

 

図2 チバニアンの位置と周辺の地形
図2 チバニアンの位置と周辺の地形

 その名は・・・「チバニアン(千葉セクション)」!

 

 千葉セクションが位置する地域は、上総層群(かずさそうぐん)と呼ばれる、更新世の海成層が厚く堆積している地域です。

 

 上総層群は、下位よりさらに細かく、黒滝層・勝浦層・浪花層・大原層・黄和田層・大田代層・梅ヶ瀬層・国本層(こくもとそう)・柿木台層・長南層に区分されています。

 

[測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 1JHs 928]

千葉セクションの露頭
千葉セクションの露頭

 主にシルト岩層で構成される国本層には、地磁気の方位が逆転する、中期更新世と前期更新世の境界(下部・中部更新統境界)が存在しています!←ここ重要①

 

 しかもその位置付近には、白尾火山灰層と呼ばれる御嶽火山の噴出物(白色細粒火山灰)が挟まっています。←ここも重要②

 

 地質の時代境界を、露頭で確認するのには最適の場所なのです。

チバニアン認定の前日にチバニアンから見えた風景
チバニアン認定の前日にチバニアンから見えた風景

 露頭を見て一夜明けると、国際的な地質時代名にチバニアンが認定されたというニュース!

 

!!バンザーイ!!

 

 時代境界にはゴールデン・スパイクが打たれるのですが、いつ打たれるのかなぁ~?

by.しげと 2020.01.19