最終更新2023.03.14
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目を引く夕焼けとなりました.
写真は平塚市(撮影:松本信哉氏)と戸田市(撮影:石綿しげ子氏)から.
衛生写真(c気象庁)14時,18時,21時.
各地から続々届いた富士を並べてみました. 西から富士市,河口湖市,上野原市,平塚市,戸田市からの富士山です.
山川さんコメント(16日の衛星画像)
富士山付近から南東に伸びる雲域が特徴的ですね。中央日本の山岳部の北東側を巡る風と南東側を巡る風が収束し1500kmほどの長さにも及んでいます。ちょうど伊豆諸島付近には低圧部、寒気団内の小低気圧(polar low)が形成されています。5年7か月にも及ぶ黒潮大蛇行がこの低気圧・雲帯に影響を与えている考られ、大変貴重な画像です。日本地理学会の伊豆諸島シンポで使わせていただくかもしれません。≫
12月19日,富士山の東麓にもやもやとした沸き立つような火炎状の雲が見られました.山川修治会員に成因などについて解説をしていただきました.
練馬区在住の中楯氏から提供された富士山の珍しい写真を紹介します.
写真は11月27日の16時25分と16時31分に石神井公園Bグランドから撮影されたものです.上杉さんを通してHPに掲載する了解が得られました.
丁度太陽が富士山の位置近くに落ちようとするところで,16時25分の写真は富士山に相似形の影が富士山の手前側のスクリーンに映って見えているものと考えられます.このスクリーンとは富士山と東京の間の空気と考えられます.空気が大気汚染物質に富む,水滴が多い,黄砂に富む,などが想定されます.
12月2日,3日には戸田市から富士山の一部の影が大きく見えました.これらの日には大気汚染物質を代表する二酸化窒素の濃度が極めて大きい値を示しました.
戸田市からは太陽の位置関係が斜めになっています.
同様な現象は2021年1月14日にもありました.この時は大気中に黄砂があってスクリーンの役割を果たしたと考えられました.
「黄砂のスクリーンに映った富士山の影絵」富士山を見よう♪#2021年の富士便り#2021.1.14
中楯氏の写真では太陽の位置が変わるにつれて,スクリーンに映る富士山の影の形が変わるのが分かります。
写真3 2021年1月14日の富士山
山川氏:日没直後、夕日が地平線沿いに富士山へ差し込み、富士山の影絵が黄砂のスクリーンに映し出されたと推理してみました。如何でしょうか? いずれにしても、非常に珍しい幻想的な光景ですね。
遠藤:「黄砂のスクリーンに映った富士山の影絵」とは思いつきませんでした。
2020.4.15朝 @秦野 (宮原智哉)
「弘法山の西麓からの写真です。」(宮原智哉)
この写真に、上杉 陽さんが説明を付けてくださいました。
プロの目には実に沢山のことが見えます。