GaNTの図書室
一般の人にも分かりやすく解説されている本から専門家向けの本格的な本まで、GaNTお薦めの書籍を順次紹介していきます。
通勤時間やちょっとした隙間時間を利用して、読書習慣始めてみませんか?
[現在紹介中の書籍一覧]
富士山の謎をさぐる 富士火山の地球科学と防災学
日本大学文理学部地球システム科学科教室(編)
ISBN-10 : 480671318X,ISBN-13 : 978-4806713180
出版社:築地書館(株)
発売:2006年3月1日
ジャンル:
富士山の地球科学と防災を中心に、富士山の全てを多くの方々にわかりやすく知っていただくことを目的としてまとめられたものである。富士山の生い立ちや噴火現象だけでなく、気象、水、富士山周辺の土地利用、土壌やその生み出す農産物富士山ハザードマップまで富士山に関する最新の知識を幅広く盛り込んである。
読者の皆さんが、本書によってさらに広く富士山に関する知識を深め、富士山の火山防災は火山の恵みについて多くのことを知っていただければ幸いである。(本書「はじめに」より)
1 富士は日本一の山
1 富士山が日本でいちばん高いわけ
2 富士山の土台をなす大地--島弧と島弧の衝突帯
【コラム】日本列島の骨組みをつくる地層--付加体とは?
3 富士山はなぜそこにあるのか--富士火山の地下構造をさぐる
【コラム】プレートテクトニクスと中央海嶺
4 富士山の生い立ち
【コラム】富士山を形づくる岩石
5 富士山のマグマとマグマ溜り
【コラム】地下のマグマの存在を知るには
2 噴火する富士山
1 昼間の江戸を暗闇にした大噴火--宝永噴火
【コラム】火山灰と溶岩の体積はどうやってくらべる?
2 裾野を埋めた溶岩の海--青木ヶ原溶岩
【コラム】パホイホイ溶岩とアア溶岩--玄武岩質溶岩の表面形態
3 大崩壊した富士山--御殿場岩屑なだれ
4 富士山の噴火と巨大地震
3 富士山の空と水
1 富士山の笠雲--富士山気候気象学入門
【コラム】富士山の「農鳥」ってなに?
2 富士山をめぐる水
3 富士五湖のなぞ--山中湖を例として
4 富士山の火山災害と恵み
1 富士山を宇宙からみれば--リモートセンシングによる富士山
2 富士山の火山災害と防災--ハザードマップとは?
【コラム】ハザードマップとは?
【コラム】富士火山ハザードマップができるまで
【コラム】火山災害のいろいろ
【コラム】富士山監視ネットワーク--リアルタイム噴火予測をめざして
3 富士山の恵み--豊かさを育む火山灰土壌
5 富士山の火山災害にかんするなんでもQ&A
中央構造線断層帯ー最長活断層帯(四国)の諸性質ー
岡田篤正(著)
ISBN-13 : 978-4772253345, ISBN-10 : 4772253343
出版社:(株)古今書院
発売:2020年6月24日
中央構造線断層帯は日本列島陸上部で最長、 変位速度は日本最大級。その日本で最も有名な 活断層帯の四国域中心に、過去の論文、書籍、 活断層図などの総まとめと言える解説書ができ ました。等高線を手書きで抽出した図も掲載し たB5、378ページの大著です。
第1章 中央構造線断層帯の概観
第2章 伊予灘の中央構造線断層帯
第3章 四国北西部(松山平野〜桜樹屈曲部)の中央構造線断層帯
第4章 四国中央北縁部の中央構造線断層帯
第5章 讃岐山脈南縁部の中央構造線断層帯
第6章 中央構造線断層帯(四国)のまとめ
トコトンやさしい地盤工学の本ー今日からモノ知りシリーズー
安田 進(著)
ISBN978-4-526-08049-4 C3034
出版社:日刊工業新聞社 B&Tブックス
発売:2020年3月27日
☆新刊本のご案内☆ “トコトンやさしい地盤工学の本”というユニークな本が日刊工業新聞出版局から刊行されました.
表紙の, 地形によって地盤は異なる
様々な土とその特性
地盤を理解する試験方法
建設で注意する地盤とは
地盤災害を防止する対策の5行と,“知りたいことが良く分かる”といううたい文句から,安田 進氏(東京電機大学名誉教授)※の狙いがよく分かります.
本書は,主に土木工学,建築学,農業工学に携わっている方々,例えば計画段階を担当される役所の方,調査設計を担当されるコンサルタントや設計事務所の方,施工を担当されるゼネコンやメーカーの方,などを対象に,全体に共通した,地盤特性や挙動に関わる土質力学を中心にした概論を提供しようというもので,簡易な図表を用いて理解しやすくまとめられています.
地形や構成する土の特性によって地盤は異なるため,安全で安心な生活を送るためには被害履歴や地盤情報の収集により,近い将来想定される災害を未然に防ぐ取り組みが求められています.この見方は、当首都圏地盤解析ネットワークが関わる地盤に関する問題と共通するところでもあり,会員の皆さんのみならず,広く地盤に関わっておられる皆さんにお勧めしたいと思います.
※安田 進工学博士は、1948年 広島市生まれ,1975年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了,1975年 基礎地盤コンサルタンツ㈱入社,1986年 九州工業大学工学部助教授,1994年 東京電機大学理工学部教授,2006年 地盤工学会副会長,2013年 日本地震工学会会長,2016年 東京電機大学副学長を歴任.
火山学
ハンス‐ウルリッヒ シュミンケ(著)
隅田まり・西村裕一(訳)
ISBN10-4772231331
出版社:古今書院
発売:2010年10月20日
ジャンル:火山学・環境問題
プレートテクトニクスから,マグマ・水・土壌・気候,そして恩恵まで!
世界中の火山とそこに残された記録,今火山で起きている事を,多数の美しい写真とイラストで説明しながら紹介しています.新装版Ⅰ,Ⅱも好評発売中.
デジタルブック最新第四紀学Digital Book : Progress in Quaternary research in Japan : 日本第四紀学会50周年記念出版物
日本第四紀学会電子出版編集委員会(編)
ISBN978-4-9904-6751-7
出版:日本第四紀学会
発売:2013年7月31日
ジャンル:第四紀学全般
2020.2.7 価格が改定されました。なんと1部1,000円!安い!![送料込、振込手数料別].申込書は日本第四紀学会ホームページ(http://www.quaternary.jp/publication/20141020_dbook.html)よりダウンロードできます.日本第四紀学会大会時に会場でも販売予定.
日本第四紀学会が総力を挙げて作りました!
2006年に学会創立50周年を迎えた同会が企画した電子書籍。総勢115名の著者が送る全95編の解説は圧巻です。印刷すると2394頁に及びます。デジタルの強みを活かし、カラーの写真や図が沢山収録され、更に分かりやすい解説文が添えられています。
沖積低地ー土地条件と自然災害リスクー
海津正倫(著)
ISBN978-4-7722-5328-4 C3044
出版社:(株)古今書院
発売:2019年11月10日
ジャンル:河川がつくる地形と自然災害
沖積低地ってどうやってできたの?
低地に広がる風景、河川の発達や土地利用の移り変わりとともに、土地の成り立ちを知り、その土地との付き合いかたを考えるきっかけになること間違いなしのお薦めの1冊となっています。
土と水と生きる道しるべ 武蔵野樹林 vol.3 2019秋
ISBN978-4-04-8842-48-8 C9470
発行:角川文化振興財団
発売:2019年10月31日
ジャンル:武蔵野台地と自然
武蔵野にまつわるエトセトラ…
“武蔵野台地の地形を俯瞰してみよう!”NPO法人首都圏地盤解析ネットワーク遠藤邦彦著収録
3Dの地形区分図を見ながら、地形の成り立ちや関東ローム層の解説が読めます。
気候変動の事典
山川修治・常盤勝美・渡来 靖(編)
ISBN978-4-254-16129-8 C3544
出版社:朝倉書店
発売:2017年12月15日
ジャンル:気候変動・環境問題
具体的な事例確認から減災のためのリスク管理まで幅広く解説!
農業への影響、交通・健康への影響など、生活に関わってくる様々な気になることを読み切り形式で解説。これからのエネルギー問題や災害に備えて、読んでおきたい大作です。
☆山川先生のコメント☆
地球環境に関心の集まるなか、各分野で活躍している研究者の方々に幅広くご執筆いただき、包括的な情報をわかりやすく紹介しています。巻末の「気候変動・気候災害に関する年表」を含め、関連事項を調べるさいなどに参考にしていただけると幸いです。
エルニーニョ・ラニーニャ現象地球環境と人間社会への影響
気候影響・利用研究会(編)
ISBN978-4-425-51153-2 C3056
出版社:成山堂書店
発売:2010年11月3日
ジャンル:気象異常・環境問題
今年は冷夏で暖冬? OR それとも猛暑で大寒波?
世界各地で異常気象を引き起こす「エルニーニョ」と「ラニーニャ」。発生のメカニズムから、生態系・人間社会に及ぼす重大な影響を各分野の専門家が解説しています。
☆山川先生のコメント☆
気候影響・利用研究会が中心となってまとめました。エルニーニョ現象・ラニーニャ現象は、日本を含む世界各地に多大な影響を及ぼし、さまざまな気象災害をもたらすことが明らかになっています。その発生・発達のメカニズムや諸影響を多面的に取り上げています。
極圏・雪氷圏と地球環境
遠藤邦彦・山川修治・藁谷哲也(編)
ISBN978-4-8176-0339-5 C3040
出版社:二宮書店
発売:2010年3月3日
ジャンル:氷河・気候変動・環境問題
極圏・雪氷圏から何が分かるの?
今話題の地球温暖化と切っても切れない雪と氷の世界。地球規模の気候変動の記録が世界中の氷河に記録されています。現代の氷河の動向紹介のほかに、これからの予測と防災についても解説しています。
☆山川先生のコメント☆
地球環境という視野で、年々変動から数十万年に及ぶ長期変動まで、極圏と雪氷圏の諸現象を探究しています。地球温暖化に関連して北極圏では海氷の減少、高山は氷河の縮小が重大な問題になり、それがさらなる異変を生ずる可能性もあるなど、具体例を挙げて解説しています。
改訂版 日本の沖積層ー未来と過去を結ぶ最新の地層ー
遠藤邦彦(著)
ISBN978-4-86600-027-5 C0044
出版社:冨山房インターナショナル
発売:2017年4月11日
ジャンル:地学全般
沖積層ってなに?
関東平野での研究を中心に、日本の地下に広がっている沖積層について50年に及ぶ研究成果をまとめています。GaNTはこの1冊から始まった?!これから本格的に地学を学びたい人たちにこそ読んでいただきたい、日本の沖積層改訂版です。
Field Geology9 第四紀
日本地質学会フィールドジオロジー刊行委員会(編)
遠藤邦彦・小林哲夫(著)
ISBN978-4-320-04689-4
出版社:共立出版
発売:2012年9月15日
ジャンル:第四紀学全般
第四紀とは?
地質時代の中で最も新しい時代が第四紀です。第四紀の新定義から、火山・地殻変動・海水準変動など、気候変動や地形変遷にまつわる実践編を多数収録。地質学や地球について学びたい方にお届けしたい応用編!